洋服店の人？ ページ11
太宰side
首筋に私達の痕を付けた彼女が店に入って行く。
矢張り可愛くて綺麗だ。
白いうなじや首筋にある痕がより一層彼女の色白さを目立たせた。
「どんな服が良いかい？」
色々な色の服が並んでいる。
睡蓮には青が似合いそうだなぁ。
「太宰と中原が決めて欲しいな」
首を傾げて睡蓮が言った。
「此れはどうだ?」
中也が赤を基調としたワンピースを持って来た。
「中也の趣味だろう？睡蓮は此方の方があうよ」
淡い色のワンピースを差し出す。
「着てみねぇと分かんねぇだろ」
「着てみるわ」
コクリと頷いて睡蓮が試着室に入って行った。
其処に賑やかな声が聞こえた。
「エリスちゃーん!このドレス可愛いよー？」
変に間延びした声が耳に届く。
続いて女の子の声も聞こえた。
「嫌ッ‼」
「こんなに可愛い…あれ？太宰君と中原君では無いかね」
首領が此方に近付いて来た。
「首領。エリス嬢の買い物ですか?」
中也が愛想良くそう聞く。
睡蓮を見付けられては困る。
さり気なく私は奥の方へ消えようとした。
「太宰君?君達が二人なのは珍しいね」
じろりと観察される。
「服が汚れたのですよ」
詰まらずにそう言い中也の方を向く。
「そうかね」
「太宰？中原？」
心配そうな声が奥から聞こえてくる。
試着したのだろう。
「洋服店の人？」
キョトンとして睡蓮が聞いた。
「「そうだ/よ」」
二人で一致した答えを睡蓮に教える。
首領は黙り込んでいた。
「あの太宰、中原」
ガシッ‼
「え？」
睡蓮の手を首領が掴んだ。
「…何て可愛いいんだ‼人形の様だね‼」
あぁ、だから嫌だったのだよ。
首領好みの髪などに其のスタイルの良さ。
ドレス何て着せたら似合ってしまう。
「あの離して下さい」
睡蓮が驚いた様で焦っていた。
「何処で拾って来たのかね？」
此方を向いて首領が言った。
「あげませんよ？私のですから」
「洋服店の人じゃ無いの？」
不審そうに睡蓮が問うた。
「俺等の上司だ」
「あの、其の手を…」
申し訳無さそうに首領に言う。
「是非このドレスを着てくれないかね？」
中也が選んだ赤のワンピースに身を包んだ睡蓮は中也の方を見た。
「其れ買ってやる」
「私のは着てくれないのかい？」
中也のを着たのだから私のも着てくれるよねぇ？
「あのね、似合ってる?」
コテンッと首を傾げて問うた。
何此れ反則だよ。
可愛い…ほんのりと頬を染めている睡蓮。
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心結(プロフ) - いえいえ！笑 小説書き頑張ってね(*^^*) (2017年9月14日 17時) (
レス) id: ccce44416b (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 心結さん» 分かるよー！ありがと(≧▽≦) (2017年9月14日 17時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
心結(プロフ) - 多分誰かは分かると思いますけど笑 色々読ませてもらいますね、爆笑 個人的にこのお話は結構好きですよー。 (2017年9月14日 17時) (レス) id: ccce44416b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年3月31日 9時
