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ポートマフィアには銀髪白眼の女王と呼ばれる女がいる。

気紛れで気分屋で、見目麗しい女王だ。

女王と呼ばれる由来は誰にも負けず、誰にも屈しない彼女に相応しい名だからだ。

「おや?太宰」

ニッコリと微笑みを称える彼女は見目麗しい。

まるで異国の女王のようだ。

だが、腕は良く殺人鬼よりも強いだろう。

「…お前は何時も私を見ると恐がるな」

表情も変えず只々ニッコリと微笑んだままそう言う。

其の表情に恐怖を覚えるのは言うまでもない。

其れと同時に好きなのだ、彼女の事が。

「恐くないよ」

愛しいのに恐ろしい、自分の気持ちではないようだ。

「そうか?素直じゃないな」

くすりと嗤う表情は矢張り美しく作り物めいた笑みだ。

背中を向け歩いて行く後ろ姿に小さく声を掛けた。

「好きだよ。恐いけど恐くないんだ」執筆状態:完結

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年11月12日 9時

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