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「何人ん家で騒いで…ッ！？」
私の間抜けな悲鳴を聞いて、顔を顰めた爆豪くんがリビングに入ってくる。
不機嫌そうな声は、一瞬で驚愕のものに変わった。
「なっ、テメ、ババア何やって…！」
顔の大半を窒息させる勢いで覆う柔い感触に、少し動揺しつつ。
私の背中に回る腕が、少し小刻みに震えているのを感じた。
「…お、母様…？」
流れる空気になにかを感じたのか、爆豪くんも怪訝そうな表情を浮かべる。
そんな彼に、視線だけで助けを求めた。
…なにか、悪いことを言っちゃったかなぁ。
どうしよう、と本格的に考える。
とりあえず謝ろうかと口を開きかけるが、それよりも彼女の行動の方が早かった。
グイ、と両肩を掴んで身体を一旦話す。
爆豪くんによく似たつり気味の目が、真っ直ぐと私を見た。
「ねえ、Aちゃん」
「は、はい…？」
「私の家はね、子どもが勝己しかいないのよ」
唐突なセリフに、どう反応するのが正解なんだろうかと思考を巡らす。
しかし、結局は軽く相槌を打つことに留まった。
「だからあんな性格の子しかいないんだけど…嫁に来てくれないかしら？」
「なッ、おいクソババア！テメェなに言ってやがんだぁぁ…！！？」
「ごめんなさい、もっといい子がいればそっちに嫁いで欲しいんだけど…。ウチにはあいにくコレしか…」
首を残念そうに振りながら、コレ、といって爆豪くんを指差すお母さん。
流石と言うべきか、怒っている彼のことは視界に入っていないようだ。
「でも私、どうしてもAちゃんが娘に欲しい…！」
「あー、ありがとうございます？」
「今の内から唾つけとかなきゃ…！まさか、もう決まった人がいたりするの？」
百面相とまではいかなくともコロコロ変わる表情。
そんな彼女の言葉に、一瞬だけ固まったが誤魔化すように笑う。
しかし、そんな虚勢など彼女の前には無意味で。
「…そう、もう…いるのね…？どこのお家に嫁ぐの？というか付き合ってるの？」
「いえ、あの、付き合ってるとか、嫁ぐのが決まってるって訳じゃなくて…ですね。不本意というか、私の考えが浅かったというか…」
「決まってないならお願いよAちゃん！勝己で手を打ってくれないかしら！？」
「そんな、買い物の値切りみたいな…」
グイグイと私に迫り来るお母さんに、苦笑い。
肝心の爆豪くんは、もはや呆れたようなジト目をお母さんに向けるだけだった。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
