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4粒 ページ7

予想外に、いつもの日々が続いていく

…あの日の胸騒ぎが嘘のように

だから僕は何度も、気のせいだと思い込もうとした

だけど、一つだけ気になるんだ



転校生…朝日奈 姫華さんの瞳が



天使のように笑いかける桃井さんに向ける冷たい目

表情は笑っているけれど…笑ってない


キセキに向ける輝いた目

まるで、この人たちの存在を待っていたというような…

期待と希望と欲に塗れた眼差し


そして僕に向けられる目

深い警戒と疑問を訴えるような、僕は邪魔だと言っているような


そんな目をしているからこそ、キセキの『存在』を知っているような気がして


…お前は『この世界に』いてはいけない『異常でイレギュラーで異質な』存在なんだと言われているようで

僕は、その意味がわかるからこそ僕は朝日奈さんが怖い

そう…怖いんだ…
今過ごしている日々が、無くなってしまいそうで


黄「奏多っち?どうかしたんすか?」


ヒョイと顔を覗いてきた涼太に、首を横に振る


黄「顔色が悪いっすね…大丈夫っすか?」


目の淵に涙を溜めてこっちを見る涼太はまるで犬


貴「なんでもないよ?」


赤「…本当だな、少し顔色が悪い。保健室に行ってきた方がいいな」


貴「大丈夫だよ」


出来るだけ笑って言ったが、キセキ達は保健室に行ってこいという

…ダメだ、今行ってはいけない気がするんだ

脳内に警報がガンガンと鳴り響く

そのせいで頭痛のように感じられて吐き気がした


赤「…誰かが送っていったほうがいいな」


貴「大丈夫だって…」


抵抗を試みるも、俺らが心配なんだと言われてしまえば何も言えない

誰が送るかと話し合っている彼等から視線をずらせば、ふと視界に入った

凄い形相でこちらを…否、桃井さんを見ている朝日奈さんが

朝日奈さんの片手は、片方のポケットの中に入っている


一気に寒気が強くなり、嫌な予感が増す

勘の鋭い征十郎でさえ、みんなと話していて気づいていない


桃井さんをなぜ睨む…?

今思えば、桃井さんが冷たい視線を向けられているのは…キセキ達と一緒にいる時だけ


なぜ、そこまでキセキに執着している?

確かにキセキはかっこいい

だが、何故キセキ団体にそれを向けるのか…


一人なら、わかる

二人でも、わかる


…なぜ、テツヤを含めた…6人なんだ?


なぜテツヤに気づく?








それは…キャラだとわかっているからじゃ、無いのか?

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Rei(プロフ) - ………悪女が私と同じ名前……((ガックシ (2017年12月6日 21時) (レス) id: e138665cc1 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - RA・Iさん» ありがとうございます!part3も出来たのでぜひ! (2015年2月21日 16時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
RA・I - めっちゃ面白かったです! (2015年2月21日 16時) (レス) id: 22918190a3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗(プロフ) - 原作者様が不利となる二次創作(漫画に出てくるキャラがいじめたり殺し合いをしたりなど)は違反です。これは占ツクの規約にも載ってます。フラグは無意味なので消す又は作品を全体的に変えることを求めます。 (2015年1月21日 6時) (レス) id: 4e63d743cb (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 紅さん» 大丈夫ですよー!週一回は目安ですし、冬休みはなるべく多く更新いたしますね!読んでくださいまして、ありがとうございます! (2014年12月25日 16時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2014年11月29日 20時

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