【黒バス】浮気心とうわの空。【黄瀬 涼太】 fin.

浮気 10 ページ10

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結論。




江ノ島 祐樹は怖い。


そして、彼は涼太が嫌い。


そして…私の浮気相手、の役をしてくれる人。







「Aちゃん、ちゃんとこっち見てよ〜。」


「…ハハハ…。」





乾いた笑みが漏れる。


それもそうだろう、好きでもないさらに畏怖している人からニッコリと微笑みかけられれば。


しかも、裏のありそうな…笑みをね。




彼は私の目の前に座り、下から覗き込んでくる。


なぜかというと、私が必死に目を逸らしているからだ。だって怖い。




「ねぇ、Aちゃん？」


「……なんでしょうか、江ノ島くん。」




顔が引き攣っているのを感じながらもなんとかにこやかに返す。


この人は協力者この人は協力者この人は協力者この人は協力者…と延々心に言い聞かせながら。





「俺の事、名前で呼んでよ。俺、Aちゃんの浮気相手だよ？」


「…遠慮し「はい、祐樹って呼んで？」…。」




やっぱりこの人、怖い。


可愛く頬を膨らませているのに、目が笑ってない。


早く呼べよバカ、みたいな視線を向けてくる。




「…ほーら、早く。呼ばないと…。」




呼ばないと…？




「ブチおかs…「祐樹くん！！これからよろしくねッッ！！」…ッチ。」




舌打ちした！？


この人今スッゴイ事言いそうになって挙げ句の果てには舌打ちしたよ！！




「じゃあ、改めてよろしくね。」


「…は「…ん？」ッうん！」




…敬語も禁止か。









「じゃあ明日から一緒に黄瀬クンいじめようね。」






祐樹くん、最初からそれが目的だったんだね…。

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