検索窓
今日:1 hit、昨日:25 hit、合計:160,102 hit

浮気 8 ページ8







「あー、めんどくなってきたー。」





それ、私のセリフです。


目の前で繰り広げられる修羅場。


私の所為だとかいう文句は受け付けない。





女の子はガチ泣き。


江ノ島くんは、ため息を吐いている。


私はそんな二人を見てオロオロ。





「…別れよっか。」


「え?」




江ノ島くんの一言に反応したのは、女の子じゃなくて私。


ちょっと浮気役やってもらおうとしていただけなのに…。




「えっ、や、やだやだ、祐樹ぃ!」




私よりも遅れて反応した女の子は、涙目で江ノ島くんに縋り付く。


そんな彼女を冷めた目で見る江ノ島くん。


…………怖ッ






「えー、俺、めんどい子嫌いって付き合う時言ったよね?」





なんつー最悪な奴だ。


なんて思いつつも何も言えない。





「………ッッ!!祐樹ぃ、私、なんでも言う事聞くからぁっ!!」





メイクが崩れるほど一生懸命に縋る彼女に、江ノ島くんはニッコリと笑った。





「…なんでも?」


「!!うん!何でも!祐樹の為なら何でも聞く!!」





彼女の執着加減にも驚いたが、江ノ島くんが許す事も意外だった。


温度のない冷たい瞳でみていたから、許さないのかと思ってたから。


江ノ島くんは、笑みを湛えたまま、口を開く。


それを、彼女は期待の眼差しで見つめていた。



「じゃあさ______」









「______別れてよ。」




冷たく放たれた言葉に、女の子は涙を流して教室を出て行った。



…この人、怖い。



私は早くも、江ノ島くんに浮気役を頼もうとしている事を後悔し始めた。





「で、付き合うんだっけ…Aちゃん?」




…断っちゃ、駄目かな…?

浮気 9→←浮気 7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (478 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
642人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 黄瀬涼太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

何卒 - 祐希と付き合いたいわ…。 (2020年1月6日 20時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 祐希君イケメン過ぎ……もう付き合えよ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィア(プロフ) - 読みに来たのは2度目ですが、本当に、ゆーきくん…好きです…。 (2018年12月30日 11時) (レス) id: 43edf93385 (このIDを非表示/違反報告)
黎譁 - いい!凄くいい!何もかもがとってもいい! (2016年4月3日 1時) (レス) id: 885de11009 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 江ノ島くぅぅぅぅん!!。貴方イケメソすぎるよ!!。 (2016年2月13日 13時) (レス) id: c145b12640 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年5月4日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。