浮気 6 ページ6
．
「…お前さー、ホント真面目になんで何も言わねぇのー？」
呆れたようにそういう青峰くん。
私だって、聞きたいよ。
だって、口が動かないんだもの。
「ってか、ホントに好きなのかよ。」
「…………………………………………好き。」
呟いた言葉。
目を丸くする青峰くんを睨んだ。
「………なに。」
「…いや、正直に言うとは思ってなかった。」
自分から聞いてきたくせに。
なんて思って、しゃがみ込む私の隣に立つ青峰くんを睨んだ。
「ソレ、正直に言ってやればいーんじゃねーの。」
「……………………もういい。」
言えないから悩んでるのに。
付き合ってから、私は好きって言ってない。
涼太がそう言ってくれるのに、照れ臭くて顔を逸らしてばっかり。
カワイクナイ。
なんて、知ってる。
だからなんだ、そんな私を涼太が選んでくれたんだ…多分。
じゃあ、なんで浮気なんてしてんの？
もう嫌いになった？
じゃあ、なんで別れよって言わないの？
＿＿＿＿＿＿キミがしてるんなら、私だってしてもいいって事？
「青峰くん…。」
「あ？」
「＿＿＿＿＿＿私、浮気してくるね。」
「っは！？」
驚きの声を出した青峰くんを放って、屋上を後にした。
「…二人して作り笑顔で浮気してくるとか言うとか…おめーら、どんだけ似てんだよ。」
一つのため息が、乾いた空気に霧散した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 642人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
何卒 - 祐希と付き合いたいわ…。 (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 祐希君イケメン過ぎ……もう付き合えよ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィア(プロフ) - 読みに来たのは2度目ですが、本当に、ゆーきくん…好きです…。 (2018年12月30日 11時) (レス) id: 43edf93385 (このIDを非表示/違反報告)
黎譁 - いい！凄くいい！何もかもがとってもいい！ (2016年4月3日 1時) (レス) id: 885de11009 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 江ノ島くぅぅぅぅん！！。貴方イケメソすぎるよ！！。 (2016年2月13日 13時) (レス) id: c145b12640 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年5月4日 0時
