【黒バス】浮気心とうわの空。【黄瀬 涼太】 fin.

浮気"役" 3 ページ41

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黄瀬とAが別れた、と聞いて俺は。


何故か、泣きそうになった。




喜んでいいはずなのに。


笑って黄瀬でも挑発しに行けばいいのに。




俺がしたのは、Aと黄瀬を呼び出すこと。


しかも、今俺は黄瀬を焚き付けてる。


Aとヨリを戻すように、って。




自分でも、馬鹿みたいだと笑いそうだよ。


だけど、俺はさ。


なんでか、Aの苦しんでるとこ見たくないんだよな。




「早く、追いかけろよ。」


「…は？」


「泣いてるんだよ、アイツは今。きっとこの雨の中独りで。」




＿＿＿＿＿＿＿＿あの時の俺みたいにさ。


俺が、好きだった女に振られた時みたいに。




「アイツは、もう何度も何度もお前の為に涙を流してる。」




＿＿＿＿＿＿＿＿半分くらい、俺のせいだけど。




「でも、今回のは俺じゃ止めらんないから。」




＿＿＿＿＿＿＿＿俺が行ったって、また泣くだけだろ？




「黄瀬クンが、止めてきてよ。」



＿＿＿＿＿＿＿＿お前に任せるとか、死んでも嫌だったのにな？





「…なんで。」





そういった黄瀬に鼻で笑った。


だってさ、俺が行ったところで。







Aは喜ばねぇだろ？

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