浮気 32 ページ33
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突然言われた言葉に、目を見開いて固まってしまった。
しかし一瞬で我に返って、だからなんだと返す。
江ノ島クンは、少し淋しそうに笑った。
「だけどさ、俺…Aの事嫌いじゃないんだわ。」
コイツはここまで来て俺を煽るのか。
これ以上何か言われたら、手を出さない自信がなかった。
「早く、追いかけろよ。」
「…は?」
「泣いてるんだよ、アイツは今。きっとこの雨の中独りで。」
続けて、江ノ島クンは言う。
とても、淋しそうに、寂しそうに。
そんな孤独を、知っているかのように。
「アイツは、もう何度も何度もお前の為に涙を流してる。」
「でも、今回のは俺じゃ止めらんないから。」
「黄瀬クンが、止めてきてよ。」
「…なんで。」
ボソリと呟いた言葉を、江ノ島クンが拾うことは無かった。
俺は、グッと唇を噛み締めて彼の横を通り過ぎる。
江ノ島クンが何か言ったような気がしたが、俺の頭の中にはもう…
Aの事しか、無かった。
待ってて、A。
お願いだから、これ以上は泣くなよ。
_______今、伝えるから。
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何卒 - 祐希と付き合いたいわ…。 (2020年1月6日 20時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 祐希君イケメン過ぎ……もう付き合えよ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィア(プロフ) - 読みに来たのは2度目ですが、本当に、ゆーきくん…好きです…。 (2018年12月30日 11時) (レス) id: 43edf93385 (このIDを非表示/違反報告)
黎譁 - いい!凄くいい!何もかもがとってもいい! (2016年4月3日 1時) (レス) id: 885de11009 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 江ノ島くぅぅぅぅん!!。貴方イケメソすぎるよ!!。 (2016年2月13日 13時) (レス) id: c145b12640 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年5月4日 0時