【黒バス】浮気心とうわの空。【黄瀬 涼太】 fin.

浮気 31 ページ32

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なにが…、


なにが＿＿＿＿＿＿＿






「『愛してる』だよッッッッ！！！！」






ガシャンッと大きな音を立てて転がる机や椅子。


どうしようもない苛立ちを理不尽にぶつけた。




自分に対しての、抑えようのない怒り。


後悔しきれない、後悔。




目の前には呆れたような顔の江ノ島クン。





「そんな、の…ッそんなん！！俺だって＿＿＿＿＿＿＿＿」


「…おいおい、それは俺の前で言うことじゃないでしょ。」





ひらひらと手を振ってヘラリと笑うこいつにイラッとする。





そもそもこいつが＿＿＿＿




あんなに、Aの事を愛おしそうに見るから。


大切そうに、みるから。


必死に、探すから。




俺は本気でコイツがAの事が好きで。


落とそうとしてると…思って、いたのに…。





「全部…俺のカン違いだって…言うことかよッッ！！？」




こんな事になるなら、


俺の腕の中にずっと、ずっと閉じ込めておいたのに。


愛してると囁いて、


俺だけを見るように、閉じ込めておいたのに。




「…黄瀬クン、俺ね。」


「なんだよ…。」




ギロリと睨めつければ、苦笑を漏らして江ノ島クンが口を開く。


どこか赤司っちに似た雰囲気を覚えたがそれどころじゃない。









「お前の事、大っ嫌いなんだわ。」

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