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浮気 30 ページ31






「…き、だよ。」


「…ん?」


「好き、だよ。」




口から零れ落ちた言葉が、私の心を蝕んでいく。


もう終わろうとした感情が、また私の心を支配していく。


それが怖くて、でも祐希くんには気付かれたくなくて、ヘラリと笑った。




「それさ、黄瀬クンに言ったの?」


「言ったことない、一度も…いや、告白した時以来かな。」




あの時も、別に言いたくていったんじゃない。


自然と口から零れ落ちたのだ、涼太の前で。


まさか、OKくれるとも思わなかったし。


その近い未来でこんなに苦しむなんて、あの頃の私には予想できなかったけど。




「もういい、祐希くん。もういいんだ。」


「俺をここまで使っといて諦めんの?」


「…ごめんね、ありがとう…彼氏役。」


「違うだろ、"浮気役"だ。」




もう祐希くんとカレカノでいる必要もない。


もともと、そんなことしたって気にしてくれる人なんていなかったんだ。


だから、祐希くんには悪いけど無意味な事をやっていただけかも知れない。




「…あと1年無いくらいだから、頑張んなきゃな。」


「全部無視?」


「うん、話してたら諦められないから。」




そういえば、祐希くんは軽く溜息を吐いて言う。




「最後にもう一度聞く、A…黄瀬の事どう思ってる?」








「…あいしてる。」







祐希くんに笑いかけて、教室を出た。


頰に生温い雫が伝うが、気にせず生徒玄関に歩いていった。



















「______だってよ、黄瀬クン。」

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何卒 - 祐希と付き合いたいわ…。 (2020年1月6日 20時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 祐希君イケメン過ぎ……もう付き合えよ (2019年1月1日 23時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィア(プロフ) - 読みに来たのは2度目ですが、本当に、ゆーきくん…好きです…。 (2018年12月30日 11時) (レス) id: 43edf93385 (このIDを非表示/違反報告)
黎譁 - いい!凄くいい!何もかもがとってもいい! (2016年4月3日 1時) (レス) id: 885de11009 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 江ノ島くぅぅぅぅん!!。貴方イケメソすぎるよ!!。 (2016年2月13日 13時) (レス) id: c145b12640 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年5月4日 0時

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