【黒バス】浮気心とうわの空。【黄瀬 涼太】 fin.

浮気 27 ページ28

．





「私が！いつ！！涼太をキライなんて言った！？」


「…A？」





ボロボロと溢れていく涙を頰に感じながらもなお、叫ぶ。


ここがどこで、誰が見ているかなんて関係なかった。





「全部ッ！全部！！始めたのは涼太でしょ！？」


「私の事なんて、もうキライなんでしょう！？」


「だったらなんで…！別れを告げようとしないのッッ！？」





これで最後にしよう。


もう全部終わりにしよう。







__________貴方が、好きでした。



__________貴方が、大好きでした。



__________貴方を…愛してました。








「楽しかった…？」


「…ぇ…？」




呆然と驚きに満ちた瞳が向けられたのを感じて、笑った。


涙が止まらない、それでも、私は続ける。





「今日校舎裏で…見てたよね？」


「叩かれてど突かれて…水を被った私を…！見てて…楽しかった…！？」




肩で息をして、涙を拭った。


一つ、息を深く吐いて、心を鎮める。




「…もう無理なんだよ。」


「A…、待って…！」




冷たく吐き捨てて、歩き去ろうとする私を引き止める涼太。


振り返って、笑ってやる。









「私は、大好きだったんだ(・・・・・)よ、涼太。」

浮気 28→←浮気 26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す