【黒バス】浮気心とうわの空。【黄瀬 涼太】 fin.

浮気 24 ページ25

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「あーあ。」







まったくもうさぁ…。


祐希くんは私をイジメて楽しんでるの？







「…A？」







顔を覗き込んでくる祐希くんに見られないように、身体ごと回転する。


持っているワイシャツは、私の握力でグシャグシャ。


別に寒くもないのに、身体が震えて止まらない。







「…あー、も…ほんと…なんなの…ぉ…？」







口からついて出た言葉は、取り返しの出来ないほど震えていて。


立っていられないほど眩暈がして、思わずしゃがみ込んだ。








気持ち悪い、


きもちわるい。







"大好き"な気持ちと、"大嫌い"な気持ちとが綯い交ぜになって。


ぐるぐるグルグル、私の身体を巡る、廻る。








「…好きって、言ったじゃ…ん…！」








ぎゅっと目を瞑れば、浮かんで来たのは彼の笑顔のはずなのに。


その奥で、女の子に囲まれてる彼が見えてきて。


私だけに、向けてた綺麗な笑顔を。


私以外の、女の子に向けていて。








「__________らい…。」









．









「____________________涼太なんて…、大ッ嫌い！！！」

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