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知りたいと…思ってるから?
こんなにも、汚いあたしを?
こんなにも、迷惑なあたしを?
こんなにも、
前を向けない…弱いあたしを?
仁「俺は知っとるぜよ」
「独りに震えとるAを。仲間に心底なりたいと思っとるAを。テニス部に入りたいと、思っとるAを。」
あたしが…入りたいと、思ってる…?
仁「それでも、まだ足りん。俺等はもっとお前さんの事を知りたいんじゃ」
貴「…いいんですか…?」
ゆるりと、張り詰めていた糸が緩んでいくような気がした
いや、むしろプツリと切られてしまうのかもしれない
…彼等の、手で
それは確かにあたしと私の間に有って、私と彼等の間に有った
でもその糸は、境界線は…断ち切られてしまいそうだ
それが、やはり怖い自分がいた
でも、それを望んでいる自分もいて…それがどちらの自分の想いだかわからない
あたしか、私か…
柳「『いいのか』じゃない。…それを望んだのは、俺たちだ」
視線をあげれば、不敵に笑う蓮二さん
他の方々も、笑みを浮かべていた
幸「…Aさんが何を思っているのかわからない。だから…知りたいんだ」
ジャ「一緒に頑張らねぇか?」
丸「もう、俺等は仲間だろぃ?」
ブン太があたしの頭を撫ぜ回す
その衝撃で、頰に生温い何かが伝った
柳生「私達の事を、怖いなんて言ってる暇はありませんよ」
真「テニス部を、一部員として頼むぞ」
切「合宿、一緒に行って夢李先輩脅かしましょ?」
悪戯っ子のようにニッと笑った切原くんに笑みを返した
相変わらず、頰に伝う涙は止まらなかったけど、嬉しかった
眩しすぎる光は、やっぱりあたしには強すぎる
それでも、優しくて…温かくて
…詩野さんのように、あたしを柔らかく導いてくれる
ああ、そうだ…
詩野さんは確かに、お姫様なんだ
だけど
彼等も、王子様なんだ
あたしを優しく照らして、安堵を与えてくれる
貴方達なら_______
_______流されていないあたしでも…
受け入れて、くれる?
私ではなくて…あたしを_____
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ひな - 凄く面白いです!読んでくうちに感動して涙が出ました! (2019年3月5日 2時) (レス) id: b401e87431 (このIDを非表示/違反報告)
ばろろん - 仁王希望で! (2015年3月30日 18時) (レス) id: 2ad4b6f1e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘭希 - 財前オチがいいです! (2015年3月28日 19時) (レス) id: 09f1b7a4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みかりん♪ - 柳さんがいいです! (2015年3月28日 10時) (レス) id: ef8895fc8b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマミソ - 柳くんでお願いします! (2015年3月27日 9時) (携帯から) (レス) id: 499e9b52c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年2月15日 13時