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7:お嬢さん ページ7

もう、そこからは速かった。


あれよあれよと言う間に
此処ではアレだからと街に移動し、気付いた時には両手に花状態。


これが噂の逆ナン、というやつか…。


なんて考えている場合ではないのだが、


「い〜じゃん!骨のおにいサン!アタシ等とお茶しよ〜よォ」

「そーそ!ゼッーータイ暇させないからさァ」


「お礼させてよ!」


『いや……』


…っ、どうしたものか。

向こうが好意で言っているのは分かる。
だが、
別にお礼をして欲しくて助けたわけではない。




やはり、断るか。


『…すまないが、これから行かなければならない場所があってな。

好意はありがたいが、断らせてもらう』


2人が言葉に戸惑った一瞬で
腕から抜ける。


「「えッ!?」」

急に隣に居なくなったことで驚く2人に

振り返り口を開く。


『ああ、それと……


“ありがとう”がキチンと言えて、お礼までしようとする

良い子なお嬢さん方なら、


惚れない男はそうそう居ないと思うぜ?



俺はしがないパトロール員だからな。

こんなにカワイイお嬢さん2人は、俺には勿体ねえ。



だから、気持ちだけありがたく貰っとくぜ。』


思ったことを投げかけると、2人は

ポカーンとした様子で固まってしまった。


『それじゃ、



いい男見つけろよ』


そう言いフワリと微笑むと、フードを被り

街の人混みに紛れていった―――――――――――












スルリと人混みに紛れた、骨がいた場所を
呆然と見続ける、残された2人はというと……



「「ゑ」」


「えッ………チョッ…!…………マッテ………ヤ、ヤバッッッ……!!」

「落ち着け!!気持ちは解るけど落ち着け!!!??」





悶ていた。

2人はヲタクだったのだ。



一方は
「お、お嬢さんってッ………!………カワイイってッッ……!!……アッ…………マッテ………タヒヌッッッ………!!」

心臓を抑え、過呼吸気味に。


また、一方は
「解る!気持ちは解る!!すっごく解る!!けど!一旦!落ち着こう!!?ねッッ!!!??」

相手の肩を掴み、落ち着こうと言いながら
本人が一番興奮を抑えられていない様子。





「……」


「なあ、お二人さん」

そんな彼女たちに話しかける者が1人。



「「はッ、はい!!」」











「って、さっきの……お兄さん?」

8:人違いならぬ骨違い〜?side→←6:なんてこったパンナコッタ



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(プロフ) - な、なんと、4000hit!!!!???あ、ありがとうございます!!!ハートも沢山してもらえて感無量です!!首を長くしてお待ち下さい! (12月25日 23時) (レス) id: ca6b901030 (このIDを非表示/違反報告)
- 知らぬ間に3000hit超え!!!??ありがとうございます!!!なかなか更新できて無くて申し訳ないですが…待ってくださると嬉しいですッ!! (10月18日 23時) (レス) id: ca6b901030 (このIDを非表示/違反報告)
- うおおおぉぉ…!!2000hit超えありがとうございます!!!亀更新ですが、これからも楽しく書かせていただきます! (2023年2月6日 2時) (レス) id: 690a32f147 (このIDを非表示/違反報告)
- わー!!ありがとうです!!!すごく悩んで書いたところだったので、そう言って頂けて嬉しいです! (2023年1月18日 10時) (レス) id: 690a32f147 (このIDを非表示/違反報告)
βさん(プロフ) - おぉぉ…!!!!博士とレフィット君の掛け合いカッコ良すぎる…!!!!!次回も楽しみに待ってます!! (2023年1月9日 15時) (レス) @page12 id: fa20218d7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蓮(亀更新が当たり前) | 作成日時:2021年7月23日 19時

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