オリズとAUは関わるべきじゃないんと思うんだ【UNDERTALE AU】

14:瞳にとらわれる ページ14

『痛いのは、好きじゃないんだ』


包帯を取ると…まるで、そこだけ俺の身体ではないみたいに
右目と明らかに、不釣り合いに開く左目がある。

限界まで開かれた眼窩は、
目の前に映る全てを吸い取って仕舞うような、見透かしているような


歪さがあった。


サンズを捉えた瞳は、次第に熱を帯び始め
電流と共に痛みが、左目を中心に全身へと駆け巡る。


『ｯ……』ﾊﾞﾁｯ


これがある意味、能力発動の合図だ。


妖しく光る瞳の辺りは、稲妻のように
そして、端に行くほど炎を連想させる形(エフェクト)へとなっている。

バチバチと鳴り続けながら、蒼に変化し藍になったかと思えば
それは濁り、深く深い赤紫(マゼンタ)と化した。


能力の発動による、痛みに耐えるレフィットを前に

サンズはただ、魅入られたようにそれ(瞳)を見ていた――――――――――――――――





「……っ………」

あぁ、イライラする。


今なお強くなっている、ナイフで頭を掻き回し刺すような痛みに。


胸(ソウル)のうちにある欲望が、今にも出て来て
手当たり次第、ニンゲンもモンスターも関係なしに手にかけたいと

それを何の疑問もなく


むしろ、喜んで受け入れようとしている自分に。



何のために追ったのかも忘れて

何も考えず、ただコイツをコロしたいと撃ち放った魔法のおかげで

朦朧とする意識の中


オレは目の前のコイツから目を離せずにいる。

吸い寄せられるように惹きつけられ、視線が釘付けになる。


何が起こっているのか、訳も解らないまま








自分のソウルから、コイツの瞳に吸い取られて行く





赤黒い光を







ただただ、何もせず眺めていた。

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