背中にあった翼はどこにもなくて…。【男主】

4歩目 ページ5

キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…


チャイムの音が無機質のように感じる。


放課後になったら
みんな部活などそれぞれのところへ向かう。



テスト二週間前だから少し夜ふかししたが、とても眠たい。

今日は家に帰るだけだしと思ってぼーっとしていた。







ガシッ

A｢…え??




君たち何してるんだよ。

部活はどーした。｣


田中｢いやー、せっかくおれが誘ってんのに頑なに断り続けるからよー。途中で入院して学校にいねぇ時もあったし。｣

西谷｢おれも、旭さんも復帰したんだぜ！おまえのこお前のこと待ってんだよ。｣

田中、西谷｢これからお前を体育館へ連行する。｣(ドンッ)
ガタッ

A｢はぁ!?ちょ、待てって！意味わかんねぇ!!



おい、引きずるな!? 荷物どーすんだよ!｣
田中｢ﾌｯ

心配するな。
縁下達がいる。｣

縁下｢荷物は任せとけ！｣(グッ)


だてに190もあるが、男2人に両腕をがっしりホールドされ、引っ張られれば引きずられるように移動するしかなかった。

しかもおれのまえに木下、後ろに縁下と成田がついていて、四方八方包囲された。



2年総動員ってどーゆーことだよ!?


逃げれる隙もなかったので、大人しくついて行った。






あっという間に体育館は目の前だ。



キュキュｯ ーキュッ

ポンッ

｢ナイサーッ。｣


A｢っ!!

(くそ懐かしい…！)｣

自分の体が強ばるのがわかった。

(こいつ、バレーが嫌いなんじゃないんだな。)

ガラッ
田中｢A連れてきましたー!!｣
西谷｢Wエースの復活だぁ！｣

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