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「これでも、自分たちは被害者だって言える?」
流石にここまで映像を流されるとは思ってなかったのか目の前の彼女たちは顔を青くさせていた
「そうよ、大好きなアイドルと一緒に過ごしたかった
だから、その子を利用させてもらっただけ
私だってどこかでアイドルとの接点が欲しかったのっ」
ポロポロと急に泣き出す彼女
「でもアイドルだって同じ人だよ?待ってられたり、急にマネージャーみたいなことされたりしたら困っちゃうよ
それに嫉妬で関係のないAを巻き込むのは間違ってる」
黙っていた紗夜も口を開いた
「私だってアイドルの側にいたい、近くで見ていたい
マネージャーみたいなことだってしたい
でも自分の思いで彼らを困らせるだけでしょ
それが分からないのなら、ファン失格だよ」
ぴしゃりと言い放った紗夜の言葉はずっとアイドルが好きな分重みが感じられた
「それにたまたま関係があったからって、凛月くんたちがアイドルって知らなかったAを傷つけるなんて酷いと思うんだけど
このイベントを成功させようと寝ないであんたたちの衣装作ったり、料理案考えてたの分かんないの?大体Aはね、お母さん1人働かせない為にバイトして、小さな双子の姉弟の子守りに、家庭のこと全てやってんの。友だちと遊ぶ暇までそんなにない。あんたたちにそんなこと出来る?」
「紗夜、ちょっと私そんな……」
暴走している紗夜に口を挟めば、きっと睨まれてしまった
「大体、あんたもね、いつまでも昔のこと引きずって、ちゃんと言い返したり、思ったことをちゃんと言ったりしてないからこんなことになってるの自覚してる!?」
「うっ……ごめんなさい」
「私は言うこと言ったけど。言いたいことある奴いないの?」
自分の好きなアイドルが目の前にいるのに、物事をはっきり言ってのける紗夜は本当に凄い
するとクラスの子達が次々に「家庭のこととかわかんないのに陰口言ってたごめん」と口々にしだした
急な謝罪の数々に戸惑い、「あ、え…」と言葉が続かない
それじゃ今までと変わらないっ
ちらっと凛月くんをみると優しく頷いてくれて、言葉にしなくても伝わってるように見えた
「私も凛月くんとの隠しててごめんなさい…それにみんなに謝ってほしいんじゃなくて、お友だちになってほしいな
私もクラスに慣れるように頑張るからお友だちになってくれる?」
そう話すとまわりは思ってもいない答えに驚いていたが、「ありがとう」と返ってきた
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猫愛りあ - 凛月くんLOVE!!かっこいい!! (2月12日 22時) (レス) id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - ななさん» はじめまして。コメントありがとうございます。凛月くんを褒めて下さりありがとうございます。見切り発車してしまった小説ですが楽しんで頂けたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします (2019年8月28日 23時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 凛月くんカッコイイ! (2019年8月28日 19時) (レス) id: cda48c16bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - かなとさん» 教えて頂きありがとうございます。すっかり抜けておりました。フラグを外しましたので、ご確認を宜しくお願い致します。 (2019年7月29日 19時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外しください違反です (2019年7月29日 12時) (レス) id: 31b2697a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年7月29日 12時