story24 ページ24
凛月くんが出ていって、少したった頃
再び賑やかな足音が近づいてきた
「A!」
思い切り入ってきたのは紗夜と母さんだった
「ねぇ、大丈夫なの?!」
「ん、明日には退院するよ」
「本当、心配したよ」
涙ぐみながら、ぎゅっと抱きしめられる
何だか今日はよく抱きしめられる日だ
「ごめんね、心配かけて
母さんもごめん」
「あなたが無事で良かった
本当無理しないでちょうだい」
「以後、気を付けます」
ふっと足元を見ても可愛い双子が居なくって、「双子なら」と扉を開けば、「ねぇね!」と先ほど分かれたばかりの彼に抱かれていた双子が目に入った
「えっ?なっ?!」
言葉にならない私に凛月くんが「捕まっちゃったぁ」といつもの間延びをしたような声で微笑んでいた
「ねぇね!見て見て!りちゅだよ!」
「りちゅーー!」
双子は初めて会うアイドルだからか、おまけに好きなユニットのメンバーに抱っこされてるからかハイテンションだ
母さんも紗夜もどこかよそよそしい
「捕まっちゃったぁ、じゃなくてなんで?!」
「楓ちゃんがすれ違い様に掴んで、「さくまりちゅ」って呼んだら、本当に凛月くんだったんだぁ」
紗夜もKnightsというかアイドルが好きで凛月くんを横目でちらちらみながら、頬を染めるのを見ると何だかモヤモヤする
「それでねぇねに見せるって聞かなくて、
名前聞いたら、AだったからOKしちゃったぁ
俺、優しいでしょ」
得意気に微笑む彼を見るとモヤモヤする気持ちがどこか行ってしまう
「ねぇね!嬉しい?」
「りちゅ、すきだもんね!」
突拍子もなく爆弾発言をする楓にその場にいた全員がこれでもかと言うくらいに驚いた
「な、何言って!!」
「りちゅはねぇね好き?」
私の言葉を可憐に無視して、更に凛月くんにまで話を振る楓に思わず、誰もが凛月くんの方を向いてしまう
「俺?そうだなぁ」
ふふっと笑い考える彼が答えようとする言葉にドキドキしてする自分もどうかと思う
「俺は……」
ふっと視線があったかと思えば、双子をおろして胸の前に手を当てていた
「俺はみんなのことを大切なお姫様、王子様だと思ってるよ」
にこりと笑い一礼する姿は本物の騎士のようでファンが多いのも分かるような気がした
でもさっき言ってた雰囲気は確かに騎士で同じだけど、アイドルちっくで営業のようでどこか違って見えた
それさえもかっこよく感じてしまうのは惚れた弱味なのだろうか
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猫愛りあ - 凛月くんLOVE!!かっこいい!! (2月12日 22時) (レス) id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - ななさん» はじめまして。コメントありがとうございます。凛月くんを褒めて下さりありがとうございます。見切り発車してしまった小説ですが楽しんで頂けたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします (2019年8月28日 23時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 凛月くんカッコイイ! (2019年8月28日 19時) (レス) id: cda48c16bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - かなとさん» 教えて頂きありがとうございます。すっかり抜けておりました。フラグを外しましたので、ご確認を宜しくお願い致します。 (2019年7月29日 19時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外しください違反です (2019年7月29日 12時) (レス) id: 31b2697a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年7月29日 12時