恋。２

北山先輩と藤ヶ谷先輩 #2 ページ9

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「ん〜！！美味しいっ！！」



「やべー海で食うアイスバカうまいなんだこれ」








もう閉まりかけてる海の家でアイス買って、
砂浜にぺたんと座って食べる。


誰もいない海は私と先輩だけのものに感じた







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私だけなのかもしれないけど
さっきの手を繋がれてから妙に気まずい







「ん？どした？」



「…なんもないですっ」









…ほらね。







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「今日先輩ほんとに奈子ちゃんと仲良くしてましたね」


「そういうお前だって王子と公開いちゃいちゃしてたろ」



「藤ヶ谷先輩はいいの！」



「なんでだよ！」



「あの方は別枠ですもん...！」



「はぁ…お前ってはほんとに…」









…ごめんね、先輩



藤ヶ谷先輩は別枠とか言っちゃったけど、
欲張りで脳内お花畑な私は北山先輩も特別枠なんだよ



でもこんなこと普段兄弟みたいだねって周りに
言われてる私たちにとって、
私から先輩に対するこの感情は
閉まっておかなくちゃいけないものなんだと思う








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「なぁ」



「なんですか？」



「胸見えかけてる」



「っ…！？///」








隣にいる先輩は私がいる反対方向向いて言ってるけど
そんなこと気にしてない私はペチンっと
先輩の腕を叩いた







「ってーなっ！！！なにすんだっ

「さいってい！！変態！！！」





「違うぺちゃぱいなのにそんな水着着てっ

「はぁっ！？！？///
なんなんですかぁっ！？///」







もういい！！って怒ってその場を立ち上がった私の
あとをついてくるように先輩が私の腕を掴んだ









「行くなよ、」



「…なんでっ」



「なんでもだ」



「そりゃちっちゃいし水着が似合ってないことくらい
私だってわかってますけど、
面と向かって言わなくたっていいじゃ...！

「だから違うって」







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…何が違うの、


なんなのさっきから







少しくらい褒めて欲しかったのに。

頑張って奮発して買ったのに。









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「その水着がお前に似合いすぎてんの、
必然的にもっと可愛くなるじゃねーかよって言ってんだよ」







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「……っ、///」





…可愛い？


あの北山先輩が、私のこと可愛い...？









「そんなんで藤ヶ谷の近くいられたら
俺が無理なんだっつの」






「だから行くな」









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掴まれてたその手はさらに強く握られた気がした





to be continued


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