恋 。

藤ヶ谷先生 #2 ページ37

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・・・・受かった。





受かったんだね私...









寒い中結果を見て会場を飛び出した。


全力で向かった、あそこへ。









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この嬉しさと喜びを早くぶつけたくて。






とにかく誰よりも先に、言いたかった、大好きな人に。









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自動ドアが空いたらその少しの隙間をスっと通り抜けて

階段ダッシュでかけ登ってった。









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「せんせっ.....！！！！」








勢いよく塾に入り込んできた私に先生達から注目が集まる







辺りを見回すとあの人だけいなくて。








「あの...、藤ヶ谷先生どこですか...？」






「あー、藤ヶ谷先生なら4階のフリースペースで掃除し...

「ありがとうございますっ...！！」





「えっ？ちょっと神山さん？」







そう止められた他の先生の声なんてもちろん聞こえず、
階段をまたまたダッシュで上がってった







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ー バンッ！！！








「せんせーっ、！！！」









「おっ、びっくりした、Aか。
.....どうだった？」









息が上がってる私に失笑しつつ、
優しく声をかけてくれた藤ヶ谷先生。









顔を見るとなぜか急に涙腺崩壊しちゃって
涙が溢れでる私。









「えっA...？大丈夫か.....？
.........まぁ仕方ないよ、Aは頑張っ...


「...受かってた.....」









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「...え？」



「…受かってたんです.....」



「・・・よかった、ほんとに良かった...
おめでとう、A」





「全部全部っ...先生のおかげっ.....」




「はは、そんなことないよ、
これはAの努力が実った立派な証だよ」




「せんせい...っ」




「...俺昨日の夜寝れなかったんだ、恥ずかしい話」




「えっ...？どうして...？」




「不安もあったし、結果が気になって気になって...」




「みんなの結果...？」




「...それもある。けど、1番は.......」









これ以降も聞いてしまっていいのかな、
先生、少し期待してもいい...？
それとも気にしない方がいい...？








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「.....Aでいっぱいだった」









「.....え？」








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「せめてAにだけは、って全力で願ってた、
心の中で何度もずっと」









やめてよ先生っ...




これ以上期待させないで.....









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