今でも大好きだよ

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鬼塚「本当に、そう思うのか？


本当にアイツらのことを信じれるのか？」


A「信じられないよ！！


でも信じないと……どうしていいのか分かんなくなるの…！


何度も死のうとした私に、


優が手を差し伸べてくれた


まだ死ぬな、生きろって言ってくれて…


こんなにも人を好きになった事は初めてなの…！」


鬼塚「……」


A「お願い、鬼塚……！


―――――優を、守って」


初めて誰かに頭を下げた


私じゃどうにもできないっていうのはこの一年で痛い程分かったから


誰にも頼れなかったし頼りたくなかった


でももう一人じゃどうにもできない


このまま待ってたら時間の問題になる


アイツは絶対に…優を殺すはず


それまで待ってなんかいられない


………そう思って必死に頭を下げた


鬼塚「……分かった」


A「！」


大きな鬼塚の手が、


私の頭に乗ると頭を上げて鬼塚を見た


鬼塚「俺に任せろ


桐谷は絶対に取り戻す」


A「っ……ありがとう…！本当に、ありがとう…！」


鬼塚「もちろんだ。


……その代わり、桐谷の件が全部片付いたら龍二と仲直りしろ


ここ四か月、アイツはずっとお前のことを心配してる


…アイツのことを信じてやれ」


A「…分かった」


鬼塚「約束だぞ」


小さく頷き、


最後にもう一度頭を撫でた鬼塚が学校に戻ると言って


家を出て行った




次の日


あゆな『本当にごめん…』


A『大丈夫、明日産婦人科に行くまでは家にいてよ


絶対に家の外には出ないでよ？


理由はこっちでなんとかしとくから』


あゆな『分かった』


A『それじゃあ後で』


あゆな『うん』


電話を切り、


スマホをスカートのポケットに突っ込むと


学校に向かって歩き出した


今日はちゃんと行くってお母さんと約束したし


休むわけには行かない


何故か鬼塚にも今日はちゃんと来いって言われたし

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