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「……A？」
私の名前を呼ぶ声がして、隣に視線を向ける。
イケメンは寝起きでもイケメンなんだな、とか
寝起きだからかな、少し掠れた声が色っぽいな、なんて思いながら。
先程まではぴったりと閉じていた瞼が開き、まだ少し眠そうな瞳が私の方を見ていた。
「あ……は、い」
「おはよ」
そう言って彼は私の唇に触れるだけのキスを落とす。
え、私の名前知ってる？
ってか呼び捨て？
なんでおはようのキスとかしてんの？
え？ え？ え？
なにがなんだかわからなくて、リアクションすることも出来なくて、固まってしまった私。
そんな私を他所に、彼は
「早起きだねー」
なんて呑気に欠伸をしている。
「あ、あの……」
「ん？」
「え、っと……」
ここは何処ですか？
何であなたといるんですか？
何があったんですか？
聞きたいことは沢山あるけど、なんて言っていいかわからなくて。
言葉に詰まっていると、彼はくすくすと笑い出した。
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作者名：リオ | 作成日時：2018年9月5日 19時
