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見たことない壁、見たことない天井、見たことないベッド。
うちのベッドの数倍、いや数十倍は寝心地がいい。
気を抜いたらまた眠ってしまいそう……。
いやいや、それどころじゃなくて。
ここが何処なのか、何で知らないベッドに寝てるのかとか、気になることは山ほどあるけど。
それよりも何よりも気になるのは、隣に寝ている見たことあるこの顔。
見たことあるけど、でも知り合いではない。
テレビで見た顔、ってこと。
俗に言う芸能人。
そしてその人は、生まれたままの姿で、綺麗な顔をして眠っている。
そういう私も、彼と同じように何も身に着けていない。
ベッドの下には、昨日着ていた私の服と、彼が着ていたのであろう服達が散乱していた。
「……なん、で?」
私はここにいるのか
彼が隣で寝ているのか
お互い服を着ていないのか
まぁ、服を着ていない理由なんて一つしかないけど。
どうしてそうなったのか
必死に昨日の記憶を巡る。
でも思い出せるのは、バーで何杯目かのお酒、確かテキーラを飲んでいるところまで。
それ以降は二日酔い特有の頭の痛みにかき消され、全く思い出せない。
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作者名:リオ | 作成日時:2018年9月5日 19時