白と黒の罪滅ぼし (ページ7)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:1,312 hit

３話 black ページ7

全ての肉を喰べ終わったあと、マスクを外し路地裏をブラブラする。

ここら辺はもう喰べつくしちゃったかなぁ

そうふと考えてると靴の音が聞こえた。

明らかにこちらへ向かってくる音だ。

私はスッと気配を消し隠れる。運が良ければ喰べれるかな？

そんな事を考えながら。

靴の音の持ち主は私に気付く事無く先程私が喰べた人間の前で足を止める。

？「無残な姿ですねぇ～」

そう靴の音の持ち主は呟く。

声の高さからして女なのだろうか。

その声の持ち主は随分楽しそうな声のトーンだった。

何処かで聞いた事がある？この声。

とても懐かしくて

愛しい声。

そう壁に寄っ掛かった。

嗚呼、喰べる予定だったのに。

声だけで気になるって私はきっとクルッテル。

『もっと貴方の声聞いてたいけどこれ以上いると見つかっちゃうからもう行くね。』

そう届くはずもない独り言を呟き、私はそのまま気配を消しながらその場を去った。