3話 white ページ5
建物の前にはCCGの車の他にもテレビ局の車やカメラ、記者達がずらりと前に並んでおり、
建物の近くに来ると建物の前を警備していた捜査官補佐が私を止める。
私は捜査官手帳を見せると、彼らは私が准特等だと気付いたのか急いで敬礼をした。
「ご苦労様。ここの担当捜査官は？」
捜査官補佐「はい！草場一平三等捜査官と中島康智三等捜査官です！」
「了解。じゃあ通して。」
私はいくら相手が年上でも捜査官階級が私より下位な場合は敬語を使わない。
なぜなら、自分より実力のない者を敬う事なんて出来ないから。そしてその階級制度こそがCCGだから。
まぁ、下位捜査官にもかなりの実力派がいるけど…三等捜査官にはまだ負けない。
「草場3等！中島3等！いるか？」
2人は丁度出てきていて私の姿を見るとこちら側に走り駆け寄ってきた。
中島「はっ！やはり大食いの仕業の様です。大量の死体が内臓を引き出されバラバラになっていました。」
大食い…捜査官だけでは無くグールからも厄介者扱いされてると聞く。
実際会った事はないが、兎に角よく食べる。
草場「中島さん！こんな子にそんな事教えていいんですか！？それにこの少女誰ですか！？」
草場一平三等捜査官が先輩である中島三等に声をかける。まだ新人なのだろう。私の事を知らないらしい。まぁ、構わないけど。
「草場一平3等捜査官。私は白井(人1)准特等捜査官。貴方よりは長くこの組織にいるから何かあったら聞いて頂戴。じゃあ。」
そこまで言って私はその場から立ち去った。
草場side
「彼女僕より長くCCGにいるんですか？」
ありえない。何故ならあの美しい彼女は高校生に見えるのだから。僕より長くなんてできない。
中島「あの方は特別なんだよ。法時准特等捜査官の愛娘だ。まぁ、義理って噂だけどな。ま、実力も俺たちのはるか上だ。上司なんだから逆らうんじゃねーぞ？」
そう中島さんは告げて先に行ってしまった。
あんな幼い子が上司なんてまだ信じられないな。
草場side end
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