第120話 別れ ページ25
『黒尾さん』
黒「ん?」
『コレ…他の人にも共有お願いします』
騒ぎが一段落してから私は黒尾さんに話しかける。
私が彼に手渡したのは自分の電話番号及びメールアドレス。山本にあとで連絡先交換するって言ったけど多分このあとその時間はない。だって潔子さんが私を呼んでいるから。だから黒尾さんに一枚の紙切れを押し付ける。
私は目をぱちくりさせる黒尾さんに一礼して潔子さんの元へと走った。
「挨拶!!」
全「ありがとうございましたーーっ!!!」
その後両校で集まって最後に挨拶をし、音駒のみんなとは別れた。
私達は塊になって、学校に向けてあるき出した。
影「――今日のが公式戦だったら、1試合目負けたあの瞬間に終わるんだ。ぜんぶ」
日「……知ってる」
『……』
前を歩く後輩の会話に耳を傾ける。
二人は一体何を思ってそんな言葉を口にしたのか。きっとそれは今までで経験した"敗北"の記憶…
もちろん
烏「――そーだ。わかってんじゃねーか。」
でもけい兄は、後ろから私たちを追い抜かしながらそう言った。
烏「そんでその公式戦…IH予選はすぐ目の前だ。
さっさと戻るぞ。今日の練習試合の反省と分析と、そんで練習だ。」
日「!」
全「あス!!!」
そのけい兄の一言に、皆の士気が上がる。
ちゃんと
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Noside
in学校
清「…そういえば千尋ちゃん凄い大荷物だね。家まで大変じゃない?」
烏野男子バレーボール部マネージャーの清水潔子は、同じく男バレのマネージャーをしている後輩の茨木千尋に向かって話しかける。
彼女の足元には大きめのボストンバッグが転がっていた。
『あー…け…烏養さんに送ってもらうつもりです』
烏「オイ聞いてねぇぞ…?」
少女がそう言うと、後ろから煙草の煙を吐きながら金髪の男が姿を現した。
『…ダメ?』
烏「別にイイけどよ…」
『ぃよっしゃ』
金髪男は頭を掻きながら彼女の要求渋々了承する。呆れ顔をする男を他所に、少女は小さくガッツポーズをするのだった。
清「…千尋ちゃんって意外とちゃっかりしてるよね」
『はい?』
日「千尋さーん!!」
『ん?何?』
日「研磨が千尋さんの連絡先知りたいって言ってるんですけど、教えてもいいですか!?」
『…あー私の言う通りに返信してもらっていい?』
日「?…はい!」
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りんねむ(プロフ) - 零さん» そんなことないです!更新しようと思ってます! アニメも最終シーズン動き出したみたいですしね!!頑張って面白い話書いていきたいと思います!! (2022年9月5日 0時) (レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 凪さん» 返信遅れてごめんなさい!コメントありがとうございます!( *´꒳`*) また、更新していきたいと思います! (2022年9月5日 0時) (レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - この話ってもう更新されない感じですか?😭この話春高までやって欲しいです。おもしろくて一気見しちゃいました。更新楽しみにしてます (2022年9月4日 19時) (レス) id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - とうとうシーズン4ですね おめでとうございます! りんねむさんの小説、いつも楽しみにしてます。これからも無理のないよう頑張ってください (2020年7月19日 23時) (レス) id: 2e6c097ff9 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 鬼刀茜さん» 120話が"烏飼"になってました!先程"烏養"に訂正しました!御指摘ありがとうございます!m(_ _)m (2020年3月26日 13時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2020年1月11日 10時