ep.107 相談 ページ16
コ「ねぇ千尋姉ちゃん?そういえば相談したいことがあるって言ってたよね?…僕らじゃダメ?」
赤「きっと力になれるはずだ。どうか頼ってほしい…」
『ありがとうコナン君。赤井さんも。じゃあお言葉に甘えて…』
お酒を飲み始めてから少しして、コナン君が思い出したように言う。首を傾げながら、とてもあざとく。…そんな顔で言われたらNOとはいえまい…赤井さんも優しく控えめに言う。
…惚れてまうやないかーい
あ、もう10年前に惚れたんだった。
なーんて話は置いといて…
まぁ、店や団体が特定出来るような情報を言わなければ話しても大丈夫だろう。新一はそういうのちゃんと理解してくれてるし、赤井さんだって現役FBIエージェントだからね。
そう思った私はこの二人に相談してみることにした。考えてみれば、大学院生の昴さんよりいい答えが聞けるはずだ。赤井さんが大学院生と言う設定を気にする必要がないからね。
『…赤井さん、潜入捜査したことあります?』
赤「あぁ、昔な。
相談というのは潜入捜査のことか?」
『そうなんです…。
いやーもうすぐその潜入捜査が始まるんですけどね、もう不安で不安で。』
コ「どんなところに潜入するの?」
『…んー、夜のお店?』
コ「え"っ」
私が少しはぐらかすようにそう言うと、引きつった笑顔で私を見るコナン君…基新一。
『…その顔やめて傷つく。…私だってやりたくてやるんじゃないんだよ?上司からの命令!』
降谷さんの余裕な笑みが頭に浮かぶ。
…ずっと安室さんなら良いんだけどね。性格的に。優しいから。まぁ別に降谷さんも嫌いじゃないけど。
赤「何が不安なんだ?」
『…ハニトラです』
赤「ほぉー…。指導は誰に?」
『上司の降谷さんって人です。』
赤「なら問題だろう」
『え?』
赤井さんはニヤリと口角を上げてバーボンを飲みながらそう言う。
まるで降谷さんの事を知っているかのような言い方だ。
赤「彼の演技は一流だよ。何も心配することはないさ。」
『赤井さん降谷さんのこと知ってるんですか?』
赤「あぁ…古い友人だよ。昔一緒に仕事をしたいことがあってな。」
『へぇ!仲良いんですか?』
赤「……、あぁ。」
なんだろう今の間。
まぁいいや。にしても意外な事実だ。
赤井さんの変装と言い、ジンさんたちとの関係といい、今日は赤井さんの色々な秘密を知ってしまった。…秘密かどうかはわかんないけどね。
10年越しの初恋の人との会話を楽しみながら、私はグラスを傾けた。
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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時