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Part6 夢の手前が今 ページ6

あの誓いから4年。私達は第104期訓練兵団となった。



私の緋い(あかい)瞳は燃えがっているようだった。



私はすぐに悟った。



ここにいる人間は大半が内地での快適で安全な暮らしを手に入れるためにここにいると。



教官「ただいまより、第104期訓練兵団の入団
式を行う!
私が運悪く貴様らを監督することになっ
た、キース・シャーディスだ。
貴様らを歓迎する気はもうとうない。今
の貴様らは巨人の餌になるしかないただ
の家畜。家畜以下の存在だ。そんな糞の
役にも立たん貴様らを我々が3年かけて鍛
え上げる。巨人と戦う術を叩き込んでや
る...」



そして芋を食べている人もいれば、正直すぎる奴もいる。



そして入団式の終わり頃。



一つの足音がこちらへ向かってきていた。



キース「A・マリアス...だったか?」



貴方「はい、どうかしましたか?」



キース「マリアス…帰ってきたか。」



この人は一体…



貴方「あの…」



キース「ここで言っておこう。お前の父はいる
か?」



貴方「見たことはありません。母から死んだと
聞きました。」



キース「お前のお父さんは嘗て(かつて)兵士だった。君が進もうとしてる道を歩んだ男だ。名前はアーロンと言った。私はそいつの教官で、全てを教えた。まだ生きてる。壁の外でな。」



貴方「い、生きてるんですか?壁の外で!」



つい、驚いてしまった。



キース「あいつは自分自身の力で壁の外へ行った。調査兵団で、それはもう成績優秀だった。全てをこなし、失敗などしなかった。今はそれしか言えん。」



貴方「はぁ…」

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作者名:名もなき魔天嬢 | 作成日時:2014年11月30日 9時

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