可能性と無限の翼【ハイキュー】

第十六話　親しき中には礼儀なし ページ27

「え、この子神楽坂の知り合い？」

及川の問いに神楽坂が元気に頷く。





「はい、中学の部活一緒だった親友です」


「お前高2にもなって約束も守れないのか？親友との約束もすっぽかすよーな奴が日本を代表する人気子役とか終わってんじゃん詰みだよ」






神楽坂は両親が世界的人気俳優、女優で自身も幼いころから天才子役として世界的に有名だ。







馬鹿にするような感じで言う一条。








「それを言うなら日本一の高級ホテルのオーナーの跡継ぎがこんな嫌味ったらしいやつでいいのかな？お偉いさんを相手するのにこんなんじゃ倒産しちゃうんじゃない？」




一条は日本で一番の世界のセレブ御用達の高級ホテルのオーナー跡継ぎ。






こちらも馬鹿にするように笑って言う神楽坂。







二人の視線がバチバチ絡み合った。





「えー、親友．．．なんだよね？」

「．．．親しき中にも礼儀ありっていうけど．．．つーかなんだよこいつらお坊ちゃんズか？？」







ふと時計に目をやった神楽坂が焦ったように声を上げる。





「えっちょっと試合始まっちゃうじゃん！！」


そう言って急いで荷物をまとめる。



「当たり前だろ。だから呼びにきたんだよ電話しても出ねぇしふざけんな」




「ごめんって！」




「馬鹿ら坂」

「うるさいあほ条」


言い合いながら体育館を飛び出す二人。









「えっ神楽坂っ！？…え、どういうこと？」


「いやそれな」



体育館のバレー部員の頭の中は？だらけだった。

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