【進 撃】裏切られた私は真実を伝えることにしました【黒 バ ス】Part５

☆２０３ ページ10

ｱﾙﾐﾝ「ごめん。嘘ついてた」


「え？いきなり…なんの話？」




ｱﾙﾐﾝ「赤 司くんの事…



赤 司くんはAが嫌いなんかじゃないよ」


「…ぇ？…私の事が嫌いじゃない…？」



ｱﾙﾐﾝ「…そういうわけじゃないんじゃないかな」



「…ぇ？…他に理由がある…の？」



ｱﾙﾐﾝ「赤 司くんはAがやってないって
心の奥底は信じてるんだと思う」


「…どうして…」


ｱﾙﾐﾝ「…僕に言わせるの？」


そう言って悲しそうに笑うと



ｱﾙﾐﾝ「Aの事がまだ好きだからだよ」



ｱﾙﾐﾝの目から一粒の涙が落ちた


「…なに…それ…嘘だよ…嘘言わないでよ…


…だって赤司さんはいつ会ったって

ハサミを向けてきて…


いつだって私が嫌いってオーラが出てた…


それなのに…今更…なんなの」





ｱﾙﾐﾝ「…それは全部『偽り』だった。

ハサミを向けた時 どんな表情してた？

…怒り狂った顔？全然違う。

もしかしたらAは気づいてないかもしれない。


けど 赤 司くんの顔は



愛しい人を傷つけなくてはいけない…


けれど苦しめなければいけない…


…そんな哀しみでいっぱいの顔をしてた。



京都から予選リーグを わざわざ出ないのに
見に来たのはなんでだと思う？


…Aを遠くからでも見たいからだよ。



面と向かっては言えない。


面と向かって会えば辛くなるだけだから。ってね」



「…意味…わかんない…よっ…」




ｱﾙﾐﾝ「《せめて遠くからでも見ていたい》」



「…!!!!!!」



ｱﾙﾐﾝ「…赤 司くんがまだ好き？」




どうして辛そうな顔して聞くの？




どうして悲しい顔するの？




私 ｱﾙﾐﾝがいちばん好きなのに



ｱﾙﾐﾝ「ごめん…今日は帰るね

また明日の朝、迎えに来る。おやすみ」



ﾊﾞﾀﾝ ｯ




どうして私はｱﾙﾐﾝを泣かせてしまったんだろう





好きって言えばいいじゃん




抱きしめてでも止めればいいじゃん





それなのにどうして？





どうして 涙しか流れない





なんで私はこんなに弱いの？

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