橙に幼馴染がいるらしい【stpr】

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Side.J



　「ってわけなんよ、あかん…？」


Aと一緒に事務所に来たのはいいけど、なーくんたちに何も言ってへんことに気付いた。

みんなに説明と思ったけど、ここにいるのはなーくんだけだった。

俺の後ろに隠れているAは、俺の服の裾を掴んでる。


な 「ダメじゃないよ！
　市来さん、大丈夫でした！？」

　『まぁ…直人がいたから…』


そう言って裾をきゅっと引っ張るA

超可愛い、何なんこの生き物。




それから場所を移動して、自然エリアの方に向かった。


　『ここ、ほんまに事務所なん…？』

　「事務所やで、信じられへんやろ」

　『うん…』

　「俺も信じられへんねん。」


Aは外の景色を眺める。


　『綺麗…』

　「夜になったらいろんな灯りでさらに綺麗になるで」

　『見てみたいかも…』


ふと、何か音が聞こえた。

今朝も聴いたAの着信音


　「…またか、懲りないやつやなぁ」

　『ちょ、直人！？』


Aのスマホを取って通話を押した


　「…誰や」

　「お前こそ誰だ？Aちゃんはどこにいる」

　「知らん。電話番号間違えてるんとちゃうん
　電話番号間違いおつ、もう掛けてくんなよ」


何かを言いかけていたけど電話を切って、Aに返す。


　『あ、ありがと…』

　「気にせんとってよ、何かあったらまた言ってな？」

　『うん…』

る 「ジェルくん、市来さん！おはようございます！」


小走りで近寄るるぅと。

Aはるぅとに頭を下げた。


る 「なーくんから聞きました、大丈夫でしたか…？」

　『まぁ…』

る 「よかった…。
　さとみくんところちゃんがいませんけど、そろそろ会議室に行きましょう」

　「また遅刻かいな」


円状になってる部屋に向かうと、パソコンに向かってるなーくんと莉犬がいた。


莉 「おはよ〜」

　「おはよ。めっちゃ眠そうやん」

莉 「眠い…。
　お姉さん、おはよ！」

　『え、おはよう！？』


声かけられると思ってなかったらしい、変な声を出したA。

うん、可愛い。



　『…てかわたし、会議中別のとこ行っとるわ』

な 「えっ、別に大丈夫ですよ！？」

　『迷惑になるのはあかんやつやし…』

な 「うーん…じゃあ、お願いしてもいいですか？」

　『もちろん。じゃあ直人、後で』

　「おん」


会議室を出たAと、さとちゃんたちがすれ違う。


さ 「遅れたわ」

こ 「何であの人いるの？」

な 「遅い」

さ こ 「すみません。」

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