現実世界の君は 【桃】

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カフェのすみっこ。私をじっと見てくる…えっと…、se-yaさん…Naototoさん……せいやさんとなおとと、さん…？

このまま読んでいいのか分からないユーザー名。さとくんに助けを求めると、察してくれたのか微笑んでくれた。


「あー、カルナすまん。お前ら自己紹介して〜」

な「あ、ごめん。えっと、せいやです！」

ジ「俺は なおと。よろしくな」

「あ、そのまま読んでよかった…」


えっと…なおとさんの方は…召喚師…せいやさんの方は…ヒーラーか。
んで、次は…rikochanさんとroo__2さん


莉「俺はりぃです！りいこってなってるけど、りぃって呼んでください！」

る「るぅって言います、今日始めたばっかりで何も分かりませんが、よろしくお願いします！」

「ほぉ…」


りぃさんがシーフ、るぅさんは…ハンター…


「いや、おめぇら職業偏りすぎだろ」

「だよね、僕もそう思うんよ。」


さとくんと、髪が水色の子がそう話す。
うん、それは確かに思ったよ。うんうん。けどさ、


『あの、あなたガーディアンですよね…？どうしてスナイパー装備してるんですか…？』

「あ、僕？…ガーディアン選んだのはいいんだけど、近距離武器苦手みたいで…、使いやすかったのがスナイパー系でした…」

「まじかよお前。」


さとくんが呆れた顔をする。お友達は職業選択ミスったとか言ってるけど


『職業変更、できますよ？』

「「えっ」」

『あれ、さとくんも知らなかった？』

「知らん、何それ」

『このカフェを出て左側に武器屋と防具屋と並んでて。その間にちょっとした路地裏があるんだけどね。
そこにいる占い師に話すと、職業変更してくれるよ。…わっ、ちょ！』


話し終えた途端、お友達が私の両手を取って握り締めてきた。
突然のことに何が何だか分からない私。


こ「ありがとうございます、カルナさん！自己紹介してなかった！僕、ころんって言います！！」

『こ、ころんさんね…』

こ「あのっ、カタラクト！」

『へ？』


カタラクト。
それは、私にってさとくん伝いに頂いた物。…もしかして


「カタラクトは、ころんからのやつだよ」

『えええ！！ありがとう、ころんさん！！』

こ「いえいえ！僕が持ってても使えなかったですし…！」


ころんさんとワイワイしてると、さとくんがちょっと不機嫌そうな顔で私たちの手を離した。


「そろそろ行こうか」


初めて見たさとくんのお顔でした。

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