60.かわゆい ページ33
響「ほら、想空も謝れ。」
さっき目を細めたのが、夢だったのか疑うくらいのthe無表情に戻り、想空君を見る。
無表情で変わらないんだけど、謎の威圧感があるのは気のせいだろうか？
想空君は、響君の言葉にビクッとして私をしゃがんだまま少し涙がたまった潤んだ瞳で、申し訳なさそうに見つめる。
想空「ごめんなさい、先輩…。俺、A先輩に憧れてて、それで、憧れてた先輩にレッスンしてもらえるから、その、嬉しくて…」
しゅん…と母親に怒られたこどもみたくなってる想空君。
でも気になる事がひとつ、憧れるような事した覚えないな、わたし。
んー？と考えこんでると、『僕もじこしょーかいしてい〜ですか〜？』と呑気な声が、想空君と響君の後ろから聞こえてくる。
ひょっこりと響君の後ろから顔を覗かせ、ふふっ、と笑う。
可愛い
樹「僕は、花内 樹だよぉ。1年A組なんだ〜。で、こっちが同じクラスの『み〜ちゃん』！」
樹君が、前髪が隠れてるなずな君と同じくらいの身長の男の子を引っ張って、私の前にだす。
こっちも可愛い
樹「ほぉ〜ら、み〜ちゃんじこしょーかい！」
湊「…み〜ちゃんじゃないってば。はぁ…
えっと、初めまして…宇佐美 湊です。よろしくお願いします…」
２人の可愛いやり取りを見て和んでる私。疲れが癒されてく音がする〜(？)
湊君は深いため息をついて、私を見ると…いや、見てるのか？ゆっくりと小さめの疲労が滲んでる声で喋る。
湊「樹とあほそら先輩は、話聞かないし通じなくて…宇宙人と話してる気分になって凄い疲れるので、気をつけてください…」
樹「え〜、僕宇宙人さんなのぉ？やったー！じゃあ僕、宇宙人さんとお話出来るかなぁ？…ワレワレハウチュウジンダ！」
ふふ〜と嬉しそうに笑う
かわゆい
想空「う〜っ…なんだよ、あほそら先輩って！しかし、宇宙人かぁ。人間が未知の言葉を、喋れるって…格好良いな！なっ、樹！」
目をキラキラ輝かせ、樹君に同意を求める想空君。
樹「うんうん、カッコイイー！！僕と先輩って凄い人だったんだね〜！」
そう、想空君と一緒に目を輝かせ、はしゃいでる２人。
そんな２人を冷めた目で見てる、響君と湊君。
なんだ、この異様な光景。
湊「ね、話できないでしょう？言葉のキャッチボール、出来ないんです。変な方向に飛ばされちゃうんです。」
もう全てを諦めたような乾いた笑いをする。
…お疲れ様です
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れるり(プロフ) - みゅーさん» 教えて頂きありがとうございます！更新があまりできていませんが、応援していただけてやる気がでてきました！更新頑張りますっ (2017年12月29日 22時) (
レス) id: 062464fcfd (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - コメント失礼します！55話、「スケジュール張」ではなく「スケジュール帳」だと思います！とても面白くて毎回楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください！ (2017年12月14日 20時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れるり | 作成日時：2017年8月3日 15時
