高等部所属のあの少女は【妖怪学園Y】(高等部) (ページ46)

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＃9 ページ46

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通路を歩いているライム。

『ねぇ、ライム。

多分ね、私取りつかれてると思うんだ。』

口を開いたかと思えばそう溢すA。

ライム「、、、どうして？」

『ここに来る前に、私の真上から鉄格子が落っこちてきたの。

でも、その鉄格子は歪んだの。

まるで誰かが歪ましたかのように。』

ライム「そう、、、

もしかしてミサトくんかもね。」

『、、、そうかも。』

Aは亡き義弟を思い出す。

ミサト「お姉ちゃん！！」

眩しい笑顔をもう、見せてくれない亡き義弟を。

『、、、ライム、降ろして？』

Aは俯き、表情を見えないようにしたかったのだろう。

だが、震えた声で、泣くのを我慢しているのをライムは見逃さなかった。

ライム「、、、ミサトはAの中で生きてるよ、もちろん、僕の中でも。

忘れずに居たら、絶対生きてるよ。」

『っ、』

ライム「だって、家族のいない僕と一緒に居てくれてたからね。

忘れる訳ないよ。」

ライムの言葉でドッと涙が溢れたA。

『っ、、、ぅぇ、』

ライム「よく泣いたらスッキリするよ。我慢しなくていいからね。」

頭を撫でて落ち着かせるライムにAは、入学前の事を思い出す。

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カタカタと不気味に笑う人ではない物に恐怖で体が動かないA。

『ひっ、だ、誰？

み、ミサトは、、？』

？「カタカタカタ」

『いや、こな、いでっ。

いやだっ。』

Aは、恐怖で声も出なくなってしまった。