″記憶の間″ 狂気の犠牲 ページ50
実母が義理の家族を殺した後。
何と彼女はそのまま、[後始末]を他者に押し付け屋敷に住んだのだ。
第一、そんな場所で暮らすなんて狂子の心が耐え切れない。
ただでさえ義理の家族を殺した犯人は、今目の前に居て
平然と一緒に暮らしているのだから。
(なんで、なんでこんなことになっているの？)
幼い頭に浮かぶ疑問、恐怖に、誰も答えない。
答える筈も、無い。
そうして、異常な一年を過ぎた頃に。
狂子は[記憶を上書き]された。
初めから一緒に暮らしていたと、義理の家族なんて居ないと、洗脳された。
実際そう考えなければ狂子が狂いそうだった。
周りは実母を逮捕も何もしない、寧ろ実母の命令に従っていた。
だからこの異常な環境に適応する為には。
狂子はそう思うしかなかった。
そう、思い込むしか。
「頑張りましょ、狂子ちゃん」
「私の可愛い可愛い可愛い可愛い娘は」
「誰よりも何よりも素晴らしくなくっちゃ」
歪んだ笑みを浮かべる母親に、狂子は作り笑いで返した。
------------・------------・------------・------------
…だが。
皮肉にも実母の我儘と狂気が、洗脳を解いた。
一つは中学校時代の頃。
先程の狂子？が言っていた、中学校で。
「話し掛けないで」
『…え？』
「話し掛けないで、気分が悪いの」
挨拶した直後に仲の良い友人にそう言われ、狂子は顔を伏せる。
『ご、ごめんなさい…』
「………」
また次の日。
『お、お早う御座います…』
「「「………」」」
無視を決め込まれたのだ、まるで居ない者の様に。
(どうして…私、何かしたの…？)
勿論狂子は何もしていない。
では何故突然狂子はクラスメイトから嫌われたのか。
この一ヶ月後に事態は悪化する。
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みりん(プロフ) - 新しいキャラですね！これは描かねば！ (2020年11月5日 19時) (
レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - わぁ！ありがとうございます！是非じゃんじゃん使ってください！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - みりんさん» 今まで何故か躊躇してたんですが、これからはちゃんと出させて頂きます！名前も一緒で！素晴らしいイラストを描いて下さり本当に有難う御座います！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 私の絵を使ってくれたんですか！？嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - 嬉しいです！これからも励みになりますのでじゃんじゃん描いて下さい！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：徒花(腐女子) | 作成日時：2020年10月5日 17時
