″記憶の間″ 狂気の犠牲 ページ49
場面は変わる。
彼女が四歳になった誕生日らしい。
美しく微笑む着物を着た女性。
同じく着物姿で穏やかな笑みを浮かべる男性。
「お誕生日おめでとう、狂子。ほらあなた、ちゃんと撮って下さいね」
「分かっているよ鏡羽…改めて誕生日、おめでとう狂子」
パシャリとシャッター音が鳴る。
「おとうしゃま、おかあしゃまー、ありがとー！」
「まぁ！あなた、狂子が！狂子がおかあしゃまって！」
「お、落ち着こう鏡羽、嬉しいのは私にも分かるからね」
一見すれば、幸せそうで微笑ましい光景だ。
まるで、本当の家族の様な。
だがその時、部屋の外が騒がしくなった。
女性は顔を顰めて扉の方を見る。
「一体何かしら…？」
「分からないが…鏡羽は此処に居てくれ、少し様子を見てくる」
「お、おとうしゃま…」
狂子が涙を溜めながら男性の着物を掴む。
彼女は何処か嫌な予感を感じていた、行かせてはいけない様な…。
男性は狂子を安心させる様に、屈んで笑いながら頭を撫でる。
「大丈夫さ。私の性格はアレなのだが、腕には自信があるからね」
「あなた…一応、木刀を持った方がいいんじゃないかしら」
「ああ、人間…だろうからな」
ゴッ、ガッ、ぐぢゃ…
「いやぁァぁぁッッっ！想冶！想冶ァァァ！」
バギッ、ゴッ、ぐちゃ、
「狂子〜…？狂子〜…？」
暗闇の中で、狂子は見ていた。
義理の父と母が、「実の母」によって殺された。
扉が開き、目の前に居るものに。
彼女は静かに震え、泣いた。
「さぁ、家に帰りましょ?」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
蛇「…は…？」
霧「…今の、映像、は」
ミ「なにこれ…本当に…起きたの？」
「…え？？？え…？」
サ「だとしたらヤベェよ！この場合、狂子さんの母親は人殺しなんだろ！？」
ゲ「娘を取り返す為に、人を殺す人なんて…」
来「[鏡羽]…って、あの人の名前よね…」
蛇「僕達が、狂子の生家に呼ばれた時に会った…」
霧「だが…もう、あの様子では…生きているとは思えないが」
蛇「…この後、狂子は…どうなったんだろ」
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みりん(プロフ) - 新しいキャラですね！これは描かねば！ (2020年11月5日 19時) (
レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - わぁ！ありがとうございます！是非じゃんじゃん使ってください！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - みりんさん» 今まで何故か躊躇してたんですが、これからはちゃんと出させて頂きます！名前も一緒で！素晴らしいイラストを描いて下さり本当に有難う御座います！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 私の絵を使ってくれたんですか！？嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - 嬉しいです！これからも励みになりますのでじゃんじゃん描いて下さい！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：徒花(腐女子) | 作成日時：2020年10月5日 17時
