正体 ページ33
…今日は魅姫さんの誕生日パーティーなんです！
とは言え、魅姫さんは持病で動けないので参加されませんが…。
パーティーが終わり次第ケーキと、塩分を控えたメニューを持って行きましょう。
拙い腕ですがプレゼントも作りましたから。
数時間後。
配膳とプレゼント箱を持って魅姫さんの部屋に向かっていると。
「あら狂子ちゃん、何してるの？」
母に声を掛けられた。
『ちょっと魅姫さんに用事があって…』
「あぁあの子ね…病気で長年苦しんでるあの子」
そう言いながら母は何故か不機嫌そうな顔をする。
でも確かに、長年苦しんでいるのは事実だ。
魅姫さんの病気を治す為の特効薬が中々作られなくて、
父様も嘆いていらっしゃったの。
私も、魅姫さんの為に色々と考えて行動してるけど…。
(…せめて私が代わりになってあげられれば良かったのに…)
そう思ったが、入れ替えなんて出来る訳が無い。
それに今はプレゼントと食事を運ばないと。
ふと腕を掴まれてバランスを崩し掛けた。
「…それ、狂子ちゃんじゃなくても他の人に渡せばいいんじゃないの？」
『い、いえ…私が持って行くので』
「あらそう。なら私も着いていくわね」
そう言われて思わず顔が強張る。
…正直、母と一緒には居たくない。
もしかしたら魅姫さんに何かしかねないかも知れない。
「…狂子ちゃん？どうしたの？」
『…いえ、何でもないです』
とは考えても、予想でしか無い。
少しくらいなら大丈夫だろう。
この時、私は考え過ぎだなと思っていた。
でも考え過ぎじゃなかった。
最悪の事態が目の前で起きた時、そう後悔した。
------------・------------・------------・------------
魅姫さんがケーキを食べた数秒後、血を吐き出して苦しみ出した。
一瞬理解するのに遅れたが、ベッドに吐き出された大量の血を見て
正気に戻り急いで私は使用人達を呼んだ。
出来る限りの応急措置もした、混乱した頭でも身体は動いた。
…その間、母は何もしない、ただ笑っているだけだった。
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みりん(プロフ) - 新しいキャラですね！これは描かねば！ (2020年11月5日 19時) (
レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - わぁ！ありがとうございます！是非じゃんじゃん使ってください！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - みりんさん» 今まで何故か躊躇してたんですが、これからはちゃんと出させて頂きます！名前も一緒で！素晴らしいイラストを描いて下さり本当に有難う御座います！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 私の絵を使ってくれたんですか！？嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: 782f4ed053 (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子)(プロフ) - 嬉しいです！これからも励みになりますのでじゃんじゃん描いて下さい！ (2020年10月27日 18時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：徒花(腐女子) | 作成日時：2020年10月5日 17時
