【歌い手】悪女屋さんーEinsー

#21　○（多分）三日間くらい更新途切れます。久し振りに文字数ヤバイです ページ28

『上下、関係....？』


奏「そう。上下関係、クラス内のカースト制度みたいなものかな」


カースト制度。それはどこのクラス、学校、学年、会社にも存在する


暗黙の主従関係


人気者やそのグループに属するものは上


陰キャやオタク、グループに属さないものは下


上のものは下にお願いという名の命令やパシリをさせることができるが


下のものはそれを受け入れ、実行せねばならない



これで、クラスの立ち位置や先生からの信頼、モテるかどうかさえも変わってしまう悪魔の関係なのだ......



『私は、あると思うよ。現に今美里ちゃんや翔太たちがクラス、いや、学校で一番権力を持ってるもん』



奏「.....そっか、じゃあ僕は？僕はその中に入れている？」



難しい質問だ


自分では入ってると思いつつ実際は入れていないことが多々あるからだ


『私は分からないぁ』


正鞄をブラブラと振り回しながら私が言う


『だって、仲が良いかどうかは見た目よりも実際にその人たちと友達の人ほうが分かるじゃん』


奏「僕は、自分で言うのもなんだけど自分の意見をはっきり言うタイプなんだと思う」

『うん』

奏「でもね、それは"ある人"がいてこそだったんだ」


『うん』

奏「僕はその人がいなくなってから自分の意見をはっきり言えなくなっちゃったんだ、だから、美里ちゃんからも下に見られちゃうし、僕は頼りすぎていたんだ、だから、その人は迷惑だって思って、邪魔になって転校しちゃったんだ。僕がっ『それは違うと思います』 .....っえ？」



『思うんです。ホントの友達、親友って言うのは



　 __________"一番大切なことを伝えない人"だって』



大切だからこそ、伝えたくないしお別れしたくない


大切だから、内緒にしておく


大切だから、静かに離れていく


奏「そっか、そうなんだ......」


良かった、少しスッキリしたかおをしている


奏「ありがとう！スッキリした！」


その後、souくんこと椎名奏は翔太と同じように

奏呼び、タメ口、雅呼びを要求してきた

コミュ障はこの学校に存在しないのか...っ


あぁ、それと

奏「伊吹っていう人居たらすぐに教えてね！絶対ね！」


って言っていたから、きっとその人が奏の大切な人なのだろう

そしてもうひとつ、私の家の前に着いたときこうも言ってたような..


奏「っあ、あれ？そこの家のとなり、歌詞さんじゃ....」


歌詞さんはご存じないが王子の一人らしい

なお、この出来事は全て帰り道のことである

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