【歌い手腐】感情迷路【COF】

『記憶喪失』3　はしやんside ページ9

しばらく、COFのことを喋っていた。


生放送とかで、とか、ライブで、とか。


でもさっきの質問は、やっぱり避けられないわけで。


はし「さっきの質問だけど…えーっと、その、お、俺と天ちゃんは、こ、恋人同士なんだよ」


天月「恋人同士…ですか…？」


やっぱり驚くよなぁ…


そして改めて言うとすっげー恥ずかしい。//


でも、言わないと、記憶戻んないし。


でもちょっと衝撃的だったかなぁ…


とか考えてる。


でもこれは、逆にチャンスでもある。


記憶を戻すためとか言えば、何でも出来ちゃうってことでしょ？


はし「………」((ﾆﾔｯ


少しだけ、不敵に笑ってみる。


天月「あの…えっと、男と男でってことですか…？」


うん、とだけ答えた。


そこは少し痛いところだ。


ちょっと壁がある恋愛。


それが俺たちの形。ちょっと変な形だけど。

それをはぐらかすように、


はし「んじゃ、取り合えず俺ん家行くか」


って言う。


天月「…はい」


でも記憶喪失ってことは、恋愛感情は無いってこと？


急に襲う恐怖。それは好きな人に嫌われる恐怖だった。


はし「な、なぁ…恋人同士って聞いて、どう思う？」


天月「えーっと…い、いいと思います//」


はし「え？」


それは意外な回答で。


天月「ずっと僕のそばにいてくれたわけですよね？お話を聞く限り、すごい素敵な人なんだなって思います。それに、なんか貴方の隣、なんだか落ち着きますし//本当に恋人同士なんだなって分かる気がします」


えへへっと赤面しながら笑うその月は、もはや天使としか言い様が無かった。

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