第129話:潜入。 ページ31
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私は、
社長令嬢…美希様からの命を受け、いつもとは違う服装やメイクを自分に施している。
普段は、黒髪ロングの化粧っ気もない私だが、この仕事の時ばかりは違う
茶髪のショートボブのウィッグに、パンツスーツ。割と本格的なメイクも相まって、我ながらかなり雰囲気は変わっただろう。
美)「最後にこのメガネを…っと、良い感じかしら。」
仕上げの赤メガネがいい味を出してくれてるので、どこからどう見ても新米OLだ。
私が務めている会社…村本グループは、グループと言うだけあって、様々な業界に顔が効く程、広く営業を行っている為、当然、いくつもの子会社を抱えている。
そんなグループの会社とはいえ、末端となれば本部の目が行き届かなくなる。そうなるとどうなるのか。子会社の違法労働、水増し請求…日夜ニュースでやっているような不祥事が起きかねない。それを防ぐため、本社にはとある部隊がある。
自社警察とでも言うべきソレに名は無い。美希様がご発案のその部隊は、少数精鋭で社外はもちろん、社内の人間ですらその存在を知るものはまず居ない。居たとしても知っている情報は噂程度の微々たる情報だ。
もう察してる方が多いでしょうが、私はそこに所属している。
普段…表の顔は、急な病欠や人手不足が起こった時用の非常勤のOLとして。しかし、自宅に美希様からの手紙が届いた時、裏の顔。つまり本来の仕事を私は始めるのだ。
手紙には、USBとメッセージカードのみ。
春)「さて…と。USBの情報だと、△市にある会社に2週間の潜入よね。」
私は仲間の数やターゲットの情報を頭の中で整理しながら、玄関の扉を開けた。
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ちょこ - この作品好きです!続き楽しみに待ってます! (2022年8月26日 10時) (レス) @page21 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほりはる | 作成日時:2022年4月11日 8時