アーティーチョーク ページ10
Aside
「見て下さいジャーファルさん!傷が跡形もなく消えました!」
「これは……⁉」
『良かったね、シャルルカンさん』
元々着崩していた官服をはだけさせ傷があった場所を嬉しそうに見せた彼。
物珍しい顔でほぉ〜〜と言うジャーファルさん。
『これ、治したの義父さんでしょ?義父さんは自分でなんでも調合しちゃうから特効薬は義父さんしか作れない筈だ……』
「お前、すげぇな?」
『今すぐ殴ってやろうか?』
近い近くないの前に普通にイラついた。
「お前なんでそんなに俺を殴ろうとするんだよ?」
という問いに答えたのはジャーファルさんだった。
「彼女は大きい男性が苦手なんですよ」
一歩踏み出した彼に習い、僕はジャーファルさんの背に隠れジト目でシャルルカンを見て、来るなオーラなるものを出す。
「大きい男って……ジャーファルさんは確かに小柄だけど、俺よりデカイ奴なんかまだまだいるぜ?そんなんでここ住めるのかよ?」
『…………』
ジャーファルさんの背の服をソッと離し、2、3歩下がった。
何も、言い返せない。彼より大きい男は確かにいる。ならば、こんな奴に怯えてる暇などない……
僕は俯くしか出来なかった。
「ちょ、シャルルカン。言い過ぎですよ?まだここに来て1日も経ってないのに……」
「ジャーファルさんは人を甘やかし過ぎです」
「貴方は彼女の事が分かってないからそんな事言えるんで……」
『もう、いいよジャーファルさん……』
血相変えて庇ってくれる彼のことを宥めた。
『この人の言う事も確かだ……僕もいつまでも誰かに甘えられない……頑張るよ!』
そう言うとジャーファルさんは嬉しそうな顔になった。
「Aさん!応援しますよ!」
「まずは俺に慣れろ!な?もう呼び捨てでいいぜ!」
『分かった。じゃシャルルカン、1ついい?』
ニコニコと近寄り、真顔でシャルルカンの胸ぐらを掴んで顔を近付けた。
「えっ、何これ?」
『ムカついたから殴っていい?もう我慢の限界』
右手の拳を振り上げ、空中でプルプルさせる。
「えっ⁉」
『よくも僕に説教なんてしてくれたな?義父さんに一太刀も当てられなかった癖に……』
「それ今かんけーねぇだろ⁉」
「Aさん落ち着いて下さい!」
慌て出すジャーファルさんに後ろから両腕を拘束された。
『くっ……!分かった!分かったから!』
「Aさん?お腹が空いてるからイライラするんですよ?さぁっ!食堂に着きましたよ!」
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sunijy(プロフ) - 竜泉さん» 「私のファンでいてくれる方がいるとは光栄です!応援ありがとうございます。貴女ちゃんとごはん食べてますか?睡眠はとれてますか?」続編の方も出ておりますので宜しければご閲覧下さいねby作者。これからもよろしくお願いします (2017年6月26日 5時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - まだ途中ですが、コメント失礼致します。 “カクテルフルーツ”まで読みました。 どんどん明るく変わっていく夢主ちゃんがとても可愛らしいです、私もジャーファルさん大好きなので、見ていて楽しいです。 更新頑張ってください、応援してます! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - ランさん» オレを好いてくれて感謝する。そうだ!オレこないだ武官になってこんど任務に行くんだとさ!この作品と共に応援頼む!では、また会おう…… (2017年4月6日 9時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - 紫陽花さん» シリアスになるかもしれないし、ならないかもしれないな。なんせこの駄作者が書くんだし!まぁ頑張ってはみる。応援ありがとな (2017年4月6日 9時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - コメント失礼します。1番ってシリアスになるんでしょうか?だったら個人的には1番がいいです。それと自分はクレアが好きです。これから頑張ってください! (2017年4月5日 23時) (レス) id: 248dd46236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunijy | 作成日時:2017年2月11日 13時