キヨミ ページ32
お、お兄さん？
「えっ？貴方私の事分からないんですか？」
『ちょっと待ってジャーファルさん、本当にこの子が王サマな訳？』
「私の記憶が正しけ……」
「悪いなお兄さん、俺は女性の顔は忘れないが、男の顔を覚えるのは苦手なんだ」
『「本物だ」』
よく見ればシンは5、6歳だから。私と出会う前の頃だろう。分からないのも無理はない。それとも記憶ごと子供化している？
「というか、お姉さん。床に落とすなんて酷いじゃないかぁ〜」
『あ、え、うん……ご、ごめんね？痛たたた』
ポカポカとAさんの腰辺りを殴るシンに、心なしか、Aさんが楽しそうだ。
「ジャーファルさ〜〜ん！」
「？ヤムライハ！廊下は走ってはいけないと言って……」
「あぁごめんなさい！子供見てないですか⁉」
『この子の事？ヤムライハ？』
汗だくの顔には青い髪が少しくっついている。
「あ！やっと見つけた！良かった〜〜」
Aさんの腰抱きつき、胸に顔を埋めるシンを見て、ヤムライハは安堵の息を吐いた。
「ヤムライハ………貴女の仕業でしたか……………」
「ヒィッあ、す、すみません！Aもごめんね？王に頼まれたのよ……断れなくて……」
べリッとAさんからシンを剥がし、首根っこを掴み、ヤムライハに「頼まれたとは？」と問うた。
「王が、『俺を子供にしてくれ！Aが冷たい！』と言って涙目で私の部屋に入ってきました」
『僕が冷たい？まぁ優しくはないのかなぁ？でもアレは全部王サマの為にやってたのだけど……』
「A何やったのよ……」
『禁酒とか書類整理をさせたりとか、その他諸々？』
「……………」
「ヤムライハ、シンのこれは魔法なのですね？」
「あ、はい！今日1日で解けますから、放っておいても大丈夫ですよ！」
『ヤムライハ……』
「なぁに？」
『王サマが1日休んだら誰が王サマの仕事するの？文官に回っちゃうでしょ？魔法解けないの？』
「急いでたから、解除の仕方まで辿り着いてないのよ……ジャーファルさん本当にごめんなさい！できる限りの手助けはしますから！」
これでもかと頭を下げる彼女に静止の声をかける。
「今回ばかりは貴女だけの責任ではないので、咎めるのはやめておきます。ですが解除の仕方は調べて下さいね」
「はい！」
自分の部屋に走っていくヤムライハに、また注意したが、聴こえてはなかったようだ。
ラッキーアイテム
ヘアバンド
ラッキーカラー
翠！
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sunijy(プロフ) - 竜泉さん» 「私のファンでいてくれる方がいるとは光栄です！応援ありがとうございます。貴女ちゃんとごはん食べてますか？睡眠はとれてますか？」続編の方も出ておりますので宜しければご閲覧下さいねby作者。これからもよろしくお願いします (2017年6月26日 5時) (
レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - まだ途中ですが、コメント失礼致します。 “カクテルフルーツ”まで読みました。 どんどん明るく変わっていく夢主ちゃんがとても可愛らしいです、私もジャーファルさん大好きなので、見ていて楽しいです。 更新頑張ってください、応援してます！ (2017年6月26日 1時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - ランさん» オレを好いてくれて感謝する。そうだ！オレこないだ武官になってこんど任務に行くんだとさ！この作品と共に応援頼む！では、また会おう…… (2017年4月6日 9時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - 紫陽花さん» シリアスになるかもしれないし、ならないかもしれないな。なんせこの駄作者が書くんだし！まぁ頑張ってはみる。応援ありがとな (2017年4月6日 9時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - コメント失礼します。1番ってシリアスになるんでしょうか？だったら個人的には1番がいいです。それと自分はクレアが好きです。これから頑張ってください！ (2017年4月5日 23時) (レス) id: 248dd46236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunijy | 作成日時：2017年2月11日 13時
