キワノ ページ13
それからヤムライハに王サマの部屋に案内してもらった。
ヤムライハにはお礼を言って帰ってもらった。
ゴクッと唾を飲み、扉を叩く。
『……………………………』
待てども返事は返って来ず……
どうやら留守の様だ。
『う〜〜ん……』
「Aさん?こんな所で何を?」
『わっ!!??』
「!!??す、すみません!驚かせてしまいましたね?」
振り向いた先にいたのは書類を片手に大量に持つジャーファルさんの姿があった。
『い、いや大丈夫だよ。えとね、ちょっと王サマにお願いがあってね?』
「シンに?ならここにいるは……………!!??Aさん?ノックはなさいました?」
額に汗を掻きながらも必死で笑顔を取り繕う彼に、僕は首を傾げた。
『え?したけど……何かまずか……』
「シンからの返事は⁉」
最後まで言わせて貰えず、肩をガシッと掴まれた。
『王サマからの返事?なかったよ?』
そう言うとジャーファルさんは目頭を押さえ「またか〜〜」と唸った。
『………』
うん。なんとなく理解した。この人も苦労してるんだな。
『王サマ、いないんでしょ?』
少し集中すれば分かる。ここからは王サマの気配がしない。
「今見つけて来ますから、ついでに伝言しましょうか?」
『いや、これは自分で言いたいんだ。僕も王サマ探すよ!どうせやる事ないし!役に立てるならなんでもするよ!』
王サマやジャーファルさんは僕の……僕等の恩人だ……少しでもお礼がしたい。
「う〜〜ん、では、お言葉に甘えて……私は向こうに行きますので!Aさんはあちらを!」
『あ!ジャーファルさん書類書類!』
流石に持ったままでは何かと不便だろうと思い呼び止めた。
すると「あっ⁉」と慌てる彼を見てると、ついつい頰が緩んだ。
『ふふふ、ジャーファルさんにもそんなに慌てることもあるんだね?』
そう言うと、恥ずかしそうに頰を染め、目を合わせてくれなくなった。
ちょっとからかい過ぎた?
『じゃっ!また後で!』
ま!いっか!そう思い、先程指された方向に走った。
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翠!
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sunijy(プロフ) - 竜泉さん» 「私のファンでいてくれる方がいるとは光栄です!応援ありがとうございます。貴女ちゃんとごはん食べてますか?睡眠はとれてますか?」続編の方も出ておりますので宜しければご閲覧下さいねby作者。これからもよろしくお願いします (2017年6月26日 5時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - まだ途中ですが、コメント失礼致します。 “カクテルフルーツ”まで読みました。 どんどん明るく変わっていく夢主ちゃんがとても可愛らしいです、私もジャーファルさん大好きなので、見ていて楽しいです。 更新頑張ってください、応援してます! (2017年6月26日 1時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - ランさん» オレを好いてくれて感謝する。そうだ!オレこないだ武官になってこんど任務に行くんだとさ!この作品と共に応援頼む!では、また会おう…… (2017年4月6日 9時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
sunijy(プロフ) - 紫陽花さん» シリアスになるかもしれないし、ならないかもしれないな。なんせこの駄作者が書くんだし!まぁ頑張ってはみる。応援ありがとな (2017年4月6日 9時) (レス) id: e02ca47e4d (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - コメント失礼します。1番ってシリアスになるんでしょうか?だったら個人的には1番がいいです。それと自分はクレアが好きです。これから頑張ってください! (2017年4月5日 23時) (レス) id: 248dd46236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunijy | 作成日時:2017年2月11日 13時