【マギ ジャーファル】毒使いの好物はみかん

グレープ ページ9

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シュッ、シュッ、……ヒュン！

『えぇい！ちょこまかと…！痛くしないから大人しくしてくれ！』

さっきから何度も何度も切りかかるが、かすりもしない。クソ！少しでもかすれば殺れるのに

「いくら貴女の様な美しい方の願いでも、それは出来ないな〜」

『！！？？う、うるさいぞ呑んだくれ‼』

暗殺者の僕にまで、此奴は気を使うのか……？
褒め言葉何て、主のだけで充分だ揺らぐな！僕の心は主と共にあるんだ！

『このっ‼なっ！！？？』

シンドバッドに斬りかかろうとした瞬間、身体が動かなくなった。

『な、紐……？』

腕と腰を見てみると、紅い紐が巻きついていた。

「ボーっとしている暇何てありませんよ、眷属器”双蛇鏢(バララーク・セイ)”！！！！」

いきなりグッと紐が締まり、大量の電気が身体に走った。

『あ”あぁああぁああぁ”〜〜！！！！』

全身から力が抜け、膝が床に落ちた。
こんな所で、僕は終わるの……？まだ、主と、一緒にしたい事、沢山、あったのに……
僕は、床に頭をつくように倒れた。

意識が朦朧とする中で、最後に見たのは、シンドバッドと誰かの驚く顔だった。

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