スターフルーツ ページ18
またまたある日の事
「A、お前に頼みがある」
昼食の準備をしていたら、突然そんな事を言われた。
『なぁに?』
料理の盛り付けを一時停止して振り向く。
『!!??』
するとそこには高々と、いつかのナイフを上げている男がいた。
「悪いな、俺の為に死んで、くれ‼」
『わっ⁉』
掲げたナイフを勢いよく僕に下ろす。
咄嗟に避けたけど、服が少し切れた。
『何するんだ急に!!??』
叫びは届かず、男はユラ〜と身体を揺らして、ニタ〜〜と笑った。
背筋が凍る思いだ……
「お前はまだ会った事はないがな、隣街にある酒屋の看板娘がそりゃ〜綺麗でなぁ、声をかけたが、子供が嫌いだ。と押し退けられたよ。だから、お前が消えてくれないと、あの人は着いてきてくれないんだ」
解ってくれ。と言ってまたナイフを僕に向ける。
『(んな事解ってたまるか‼)』
「あ!待て!」
無我夢中で家を飛び出した。
『はっ、はっ、はっ、っぐっ……』
くそっ!あんなくだらない理由で……今まであんな奴にヘラヘラするんじゃなかった‼
『はっ、はっ、あっ……⁉』
「おっと……大丈夫か嬢ちゃん?」
前もろくに見ずに走っていると、背の高い男性にぶつかった。
「A〜〜‼俺から逃げられると本気で思っているのか!」
と、と〜〜〜〜くの方から聞こえた。
『おじさん、ごめんなさい!僕ちょっと時間がないんだ、埋め合わせは何処かで!』
それじゃ!と言って兎に角走った。
『とりあえず、はぁ、ここなら……大丈夫、かな?はぁ、はっ』
森の中に入って、高く背を伸ばした葉っぱの生い茂る大木に上った。
胸に手を当て息を整えながら辺りを見渡す。
良かった……逃げれた。
あいつ足遅かったんだな?
『こんな事なら初めから走れば良かった……』
今思い返すと友達と駆けっこをして負けた事はなかった。
これが大人の男相手に通じる何て……
『これからどうしよう……?』
逃げたはいいけど、咄嗟の事だから何も持ってない。
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Sunijy(プロフ) - ユフィさん» ありがとうございます!上手なコメント返しが出来たか解りませんが…これからも頑張ります! (2017年1月24日 19時) (レス) id: b917364329 (このIDを非表示/違反報告)
ユフィ(プロフ) - Sunijyさん» 採用ありがとうございます!そしてアラジンくんコメントありがとう(笑)これからも更新頑張ってください(≧∇≦)/ (2017年1月24日 19時) (レス) id: fb1a49826a (このIDを非表示/違反報告)
Sunijy(プロフ) - ユフィさん» コメントありがとうございます!ラズベリーを採用させていただきます。そんな貴女にはアラジンからのメッセージ!アラ「コメントありがとう!ユフィさん物知りなんだね!これで作者も続きが書けるよ!」 (2017年1月23日 16時) (レス) id: b917364329 (このIDを非表示/違反報告)
ユフィ(プロフ) - こんにちは!Sunijyさん!果物の名前ですが、ラズベリーやオレンジとかはどうですか? (2017年1月23日 16時) (レス) id: fb1a49826a (このIDを非表示/違反報告)
Sunijy(プロフ) - 月下さん» 採用はどんどんしていきますのでリク等もお願いします (2017年1月22日 21時) (レス) id: b917364329 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunijy x他1人 | 作成日時:2016年12月21日 20時