チェリー ページ15
「勿論、言いたくないなら結構ですよ?」
と、付け足すと、彼女はう〜〜と悩む。
『1つ……先に聴いていい?
貴方は理由を聴いてどうするの?』
どうする?決まってる。
「どんな理由があろうと、受け入れ、貴女の手をこれ以上血に染まる事のない様にします」
真剣に目を見て、私なりの正しいと思った事を伝えた。
すると彼女は1度目を丸め、プッと吹き出した。
は、初めて笑った。
『ふっ、受け入れる?そんなのはあんたの勝手だけどね、僕は僕の正しいと思った事をやっているだけ』
だがその笑顔はさげずむ様な目に一瞬で変わった。
「それが、人殺しだと……言うのですか……?」
殺気まで感じられるその瞳に身震いしたが、悲しみの他に、怒りが浮上して勝手に口が動いた。
「人殺しが正しい道だと、貴女は言うんですか‼」
『人聞きが悪いなぁ〜。僕は汚い
拳を握り締め訴えると、彼女はいたって普通に答えた。何かを恨んでいる様に言った彼女の目は真剣そのもの……
「ケダモノ……?」
男性が嫌いな理由もこれに?
彼女は続ける。
『僕は男しか殺さない。男は皆汚く怖い、最凶のイキモノだ……
でも手当たり次第やっている訳じゃない、依頼が入った時だっ……っ⁉』
パァーン…!
乾いた音が誰もいない廊下に鳴り響く。
「貴女、自分が何を言っているのか解っているんですか⁉」
ジンジンする手を気に止めずに、片頬を赤くした彼女の胸倉を掴む。
『諭したり、怒ったり、忙しいなあんたは』
「⁉」
掴んでいた手を思い切りはね退け、また真剣な目になった。
『解ってるよ、自分が狂ってるって事くらい……でもっ僕にはこれしか、出来ないんだよ。ズッ、主に褒めてもらうには、僕はっ殺ししか出来ないんだよ』
最後の方は涙声で弱々しくなっていたが、しっかり聴き取れた。
『こんな僕を、あんたは止めることができるの……?』
諦めを混ぜた試す様な視線を向ける彼女。
「出来る出来ないじゃないです。やるんです‼だから、私に貴女の面倒見させなさい!」
間髪入れずに怒鳴る様に言うと、彼女は目を丸めた後、ふわりと、今度は本当の笑顔を見せた。目尻には小さな涙が……
『解った……じゃあ話そうかな?僕が一番に殺したのは、実の父親だよーーーー…
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Sunijy(プロフ) - ユフィさん» ありがとうございます!上手なコメント返しが出来たか解りませんが…これからも頑張ります! (2017年1月24日 19時) (レス) id: b917364329 (このIDを非表示/違反報告)
ユフィ(プロフ) - Sunijyさん» 採用ありがとうございます!そしてアラジンくんコメントありがとう(笑)これからも更新頑張ってください(≧∇≦)/ (2017年1月24日 19時) (レス) id: fb1a49826a (このIDを非表示/違反報告)
Sunijy(プロフ) - ユフィさん» コメントありがとうございます!ラズベリーを採用させていただきます。そんな貴女にはアラジンからのメッセージ!アラ「コメントありがとう!ユフィさん物知りなんだね!これで作者も続きが書けるよ!」 (2017年1月23日 16時) (レス) id: b917364329 (このIDを非表示/違反報告)
ユフィ(プロフ) - こんにちは!Sunijyさん!果物の名前ですが、ラズベリーやオレンジとかはどうですか? (2017年1月23日 16時) (レス) id: fb1a49826a (このIDを非表示/違反報告)
Sunijy(プロフ) - 月下さん» 採用はどんどんしていきますのでリク等もお願いします (2017年1月22日 21時) (レス) id: b917364329 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunijy x他1人 | 作成日時:2016年12月21日 20時