第百十一話 ページ37
「伊右衛門様〜〜!!!!あんたやっぱ‼いい男だよ〜〜〜〜!!!!
鬼灯様の100倍‼いい男だよ〜〜〜〜‼」
その時、私と鬼灯の何かが切れ、2人の腕と額には青筋が立っていた。
「伊右衛門様〜お側に置い……」
ビュンッ
ドゴーン‼
私の手からモーニングスターが離れるのと同時に、鬼灯の手からも金棒が離れた。
私のは民谷の顔面に、鬼灯のは於岩さんに当たり、2人仲良く針山へと落ちて行った。
「とりあえずあいつら家庭裁判所に連れていけ」
烏天狗警察の方達は顔を青くして何度も頷いた。
〜烏天狗警察署前〜
『朧車さんお疲れ様でした。料金置いときますね』
「またご利用ください‼ではさよなら!」
ブーン!と飛び立つタクシーに手を数回振り、私達は義経公の元へ向かう。
「麦」
『ん?』
「さっきは、私の為に怒ってくれてありがとうございます。嬉しかったですよ」
鬼灯の腕にギュッと抱きついた。
『そりゃ怒りたくもなるよ。鬼灯が馬鹿にされたんだから。私は鬼灯が一番カッコいいと思うよ』
最後の方は声が小さくなってしまったけど、ちゃんと聞こえただろう。
「私は麦が一番ですよ。何も比べるものはないくらいに」
『またそういう事言う……』
「事実ですよ」
「オレの存在てそんな薄い?」
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作者名:sunijy x他1人 | 作成日時:2016年12月7日 18時