言の葉未満season three (ページ34)

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第百八話会話文のみページ34

タクシー乗り場にて

「最近……現世でタクシー強盗ってのが深刻らしいよ」

「えーー何それヤダー超怖えじゃん」

「まーその点俺ら顔が前に付いてるから安心だけどな」

「まぁな、あっでも腹の中から突かれたら嫌だなぁー」

「あーそれは確かに痛いな」

「その車部分てやはり体内なんですね？」

『えっじゃあ私達胃袋に入るの？』

「あ、お客様……」

「あっ鬼灯様と麦御様だ」

「それに犬……」

『こんにちは』

「こんな一介のタクシー利用でいいんですか？もっといいお車お使いになれば……」

「公費の無駄ですから」

『経費で動物園にいく貴方が言うか！』

「今度は一緒に行きましょうね麦」

『む～。愛菜さんに怒られるのは私なんだからね！』

「お熱いですなぁ～」

「まぁこの話は置いときましょう、地獄では己の身は己で守るのが鉄則です」

『「「まぁ、襲撃した所で普通に敵わないけど」」』

「でもさ俺らだって乗り物界のアイドルじゃん？」

「はい？」

『ア、アイドル？』

「えっ？だって俺らよく考えたらネコバスの仲間だし？」

「『………』」

「高級ではないけど憧れの乗り物だよー」

「所でどちらに？あの山の病院？」

「別にとうもころしは届けません」

『烏天狗警察までお願いします』

「任せて下さい！最速で飛びますよー！」

「あいつ暫く鬼灯様と麦御様乗せたって自慢するんだろうなぁ～……ん？お乗りですか？」

「高天原まで………」