第百一話 ページ27
技術課
〜〜〜〜
「あ、麦！何故此処に？」
『鬼灯に報告書渡しに行ったのに、法廷にいなかったから』
はい、と報告書を渡して視線をある2人に移す。
『葉鶏頭さんがあんなに怒ってるの初めて見た……』
三本角の鬼に書簡を投げつける彼をぼ〜と見て、鬼灯に何でこうなったか聴くと……
「鳥頭さんの……」
「字が汚すぎる！！！！」
「うるっせぇ！！」
「てことで、もめてます」
『……………字？』
首を傾げると、三本角の鬼がこっちをキッと見た。
『ひっ⁉』
咄嗟に鬼灯の背に隠れる。
「なぁ！あんたはどっち派だ！」
『ちょ、来ないで下さいよ！』
鬼灯の後ろにいたのにわざわざ回り込んで来て意味が解らない質問を投げて来た。
来るなという言葉は悲しくも何処かに行ってしまったようで、しつこく追いかけて来る。
しかし私は鬼灯の周りしか安心できる場所がないので鬼灯の周りをぐるぐると回る事になる。
「あんまりうちの彼女いじめないでくれますか？」
ため息と共に落とされた言葉に彼の足が止まった。
「はぁ？彼女？お前の？」
「あげませんよ？」
「いや、取らないし取れないから……で？何で俺睨まれてんの？」
「麦は人見知りなんですよ」
シャー！と猫のようにしていたら鬼灯が頭をポンポンと撫でてくれた。
「麦、この人は私の幼馴染みの鳥頭さんです」
幼馴染み……？
『ど、どうも……』
「あんた麦っていうのか？短い名前だな？」
ムッ！
『私は”麦御”です。貴方二文字じゃないですか』
「何だとっ……！」
「『ぐぬぬ……』」
「鬼灯、よくこんな女と付き合え……」
「あ”？」
「えっ……？鬼灯？」
第百二話→←百話記念番外編！！！！酔っ払い麦ちゃん再び参上‼
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作者名：sunijy x他1人 | 作成日時：2016年12月7日 18時
